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musipl.comへのメッセージ
ママレイド ラグ 田中拡邦(アーチスト)

 musiplのレコード評には、どこか現代のそれには無い、繊細な分析と文章があるように思います。インターネットの普及した今では、誰でも「評論家」の様な口ぶりで 音楽を語る事が出来ますが、そこには読む人が読めば、その人の音楽的知識、または音楽の感性の深さが文面から容易に読み取れます。誰にでも書くことが出来る事であるからこそ、知識と感性に裏打ちされたきちんとした評論というのは、我々音楽家に取って貴重なものなのです。それはきっと、リスナーの方々にとっても同じだと思います。 これからも、作品の発表のあとには、GOODなレコード評を期待しております。

2014.4.30.寄稿
   
         
 
  ママレイド ラグ
   2002年ミニアルバム『春雨道中』でデビュー。表題曲は全国のFM10局以上でパワー・プレイされた。各音楽専門誌は、同年発表された1stアルバム『MAMALAID RAG』をその年のベスト・ロック・アルバムと評した。
 密室感の高いイメージながら、野外音楽フェスティバルなどで熱のこもったロックを演奏し、その意外な印象を残した。レコーディングには、その録音方法・機材においてトラッド・スタイルを多く取り入れ、小学生時代から学んだ電子工作の知識を機器の改善・修理に応用する。

 ソングライター・ヴォーカリスト・ギタリスト、プロデューサー、アレンジャー、レコーディングエンジニアとして幅広く活動し、また、ベース、キーボード、ドラムスなどを演奏する。

 また、2003年より東洋の医学、マクロビオティックに傾倒、オーガニック・フーズを摂り、健康を害する化学薬品を避ける生活を続けており、東洋思想を応用した音楽理論を展開、オーガニック・ミュージックとして作品をコンスタントに発表している。
   
  musipl.comレビュー
 
MAMALAID RAG
『いつでもどこでも』
 シティーポップスとはたとえば、ときにブライアン・ウィルソン、トッド・ラングレンや山下達郎がスタジオに籠り、ロマンを仮構化した「都市」に向けて届けるための内延の差分だけ「きみと、ぼく」を巡るラブソングは清冽に混沌しながらも、過度な漂白と…