2014年のmusipl.comでの1月アクセス数上位10レビューはこちら!

 
1位 岸田繁(くるり)×ダージリン
『橋の下』
 京都発信メディア、という訳ではなくとも、いまだにどんとの存在は大きい。彼が生前、ローザ・ルクセンブルグ、ボ・ガンボス、ときにソロとして活動を行なう軸には学生、働き人、むろん、長く生活している長き伝統と“いっとき”の通過する都市としての「京都」という象徴を通じて、または多彩なロックンロールのルーツたるミュージックから、どんな所属の人でも自在に楽しめる“ごった煮”の音楽そのものへの… (レビュアー:松浦 達)
 

 
2位 銀杏BOYZ
『ぽあだむ』
 この、ストーリーテリング的なMVの中盤からカット・アップされる沢山の女の子の投げキッスの画像に挟まれ、マッドチェスター的なサウンドに切ない歌詞が乗り、ダンサブルに煌めく。平面的にこの向こう側の被・視聴者たちとこちら側にいる視聴者は郵便的に、届かないもどかしさを抱えて、ソーシャル上にリビドーや複雑な感慨を表面張力のように溢れさせるのだろうか。銀杏BOYZは単発で曲は発表し… (レビュアー:松浦 達)
 

 
3位 FOXX
『first impression』
 疾走感溢れるナンバー。5人の男女が淡々と、高鳴る感情を抑えながら音を紡いでいるという印象。聴いているこちらも高鳴る感情を抑えながら聴かなきゃいけないような緊張感があって、なんか面白いです。近年サカナクションの成功とともにエレクトロサウンドのロックバンドは数限りなく出て来ているんですけれども、面白さとつまらなさは表裏一体で、結局ほとんどのバンドは面白くありません。そういう中でこういう… (レビュアー:大島栄二)
 

 
4位 AUFGANG
『Stroke』
 彼はとても越境的な佇まいで日本にも来るたび、語学力を上げてゆき、いわゆる、古典、クラシックの枠に囚われない範囲でAUFGANGというユニットではアヴァンギャルドな試み、カール・クレイグのスタジオでこもったテクノとピアノの折衷、およびIDMの内包に挑むなどあくまで多彩な異端を往く。繊細ながらも、才気で可塑性に溢れるアーティストであり、そのスキゾともいえるクロスオーバーな在り方はどこからも… (レビュアー:松浦 達)
 

 
5位 YUKARI
『Marginal Man』
 韓国はソウルを中心に活動しているポスト・チルウェイヴの才女、YUKARIは先日デビューEP『ECHO』を上梓した。彼女は自分のフェイバリットに、同じく韓国のチルウェイヴ・デュオGoogolplexの名を挙げているそうだが、彼らのトラックメイキングはチルウェイヴの正道と言っても良いくらい完成されたものであるのに対し、YUKARIの場合はまだ未成熟ながらも、そのチルウェイヴという箱庭でアイディアが… (レビュアー:八木 皓平)
 

 
6位 シャムキャッツ
『MODELS』
 俯瞰的な描写に電子タブレットに歌詞が流れる高速道路。東京を中心に、着実な人気を集めている四人組ロック・バンド。この曲ではシティー・ポップスの流線形の上にダヴィーな加工を加え、リリックには怜悧な第三者の視点を加え、スティーリー・ダンでも先ごろ惜しくも亡くなった大瀧詠一でもない新しい“ロング・ヴァケーション”ではなく、“ロング・シーズン”を描いている。そういう意味では、森は生きていると… (レビュアー:松浦 達)
 

 
7位 Apple Light
『toy world』
 ギターのね、このガツンと来る感じが好きなんだなあ。なんでも爆音のバンドと違って、メリハリの中でガツンとくる感じ。スネアにスパァァァンとくる音も心地良い。こういうのは上手いとか下手とかいうのとはまた別の心地良い刺激なんだろうと思います。そういう音をきちんと鳴らして記録する録音技術もあるわけで、それなのにボーカルだけが喧噪の中で霞んでいるようなポジションになっているのが… (レビュアー:大島栄二)
 

 
8位 ガウディーズ
『オリンピック』
 ガウディ―ズは、東京で結成された4人組で、4人のうちの2人は、主に東京を拠点に活動する、carpoolのメンバーでもある。ガウディーズは、自らを、” うっさいフォーク ”と定義している。それに加えて、ローファイ、USインディー感、印象的なギターのメロディが合わさって、音が生々しく迫って来るイメージ。推定20代前半の彼らが書く歌詞には、現代を生きる若者のリアルな感情があって… (セルフレビュー by 宮井真実子(ファン))
 

 
9位 蛍光灯バンド
『Jah Fluorescent』
 他の関連動画でも確認できるが、蛍光灯を点灯する際に出る音を使い、加工し、それぞれの蛍光灯ごとにスネアやキック、ハイハットなどにもアダプトさせ、音を出すという発想そのものが面白く、そういった点だけを聞くと、止むを得なく、聴き手の捉え方がブレてしまいそうだが、音やパフォーマンスはシャープでとても格好良い。このMVもどこか近未来的で、可笑しみもある。ニューウェーヴ調のものから… (レビュアー:松浦 達)
 

 
10位 ガウディーズ
『ギターの教本』
 このやる気があるのかないのかわからない淡々とした演奏と歌。それはまるで優雅に浮かんでいる鴨のよう。プカプカ浮いているのは楽そうだなあと見ていると、水面下で必死に脚を動かし川の流れに逆らっている事実を失念してしまう。元気なバンドがただひたすらに元気ですよとアピるのはとても判りやすいが、ガウディーズのように「オレたちやる気ありません」的な音楽は、流して聞けばのどかで、しかし向き合って聴けば… (レビュアー:大島栄二)
 

 
次点 Shiggy Jr.
『Saturday night to Sunday morning』
 キュート、そしてポップ。懐かしめな気分になるのはファンクな色をまとって70年代後半のサウンドを彷彿とさせるからでしょうか、それともこのキュートなボーカルが青春時代にタイムスリップさせるからでしょうか?そんなのどっちでもいいことですね。冒頭の寸劇テイストの映像も、現代なのに懐かしくてたまりません。「Saturday night」というフレーズがついつい「されてぇいない〜」と聴こえてしまったら… (レビュアー:大島栄二)