2018年のmusipl.comでの7月アクセス数上位10レビューはこちら!


 
1位 アカシック
『LSD』
 アカシック、見事だな。このミックスに綺麗な仕上がりを狙ったりしているなんてことが微塵も感じられなくて、素敵。1分過ぎに出てくる16トラックHDマルチトラックレコーダー。DTMの世界に登場した時はこりゃすげえと思ったけれども、今となってはもはやガラクタ。レイテンシー問題でまだまだ現場で録るにはアドバンテージもなくはないが、それより処理速度の速いノートパソコン使った方が断然便利だぜ… (レビュアー:大島栄二)
 

 
2位 IIVU
『UP&DOWN』
 どこか懐かしいなと感じるのはその懐かしい元となる時代に生きていたということの現れで、その頃に生まれていなかったり音楽と接していなかった人はそんな感覚を覚えたりしないのだろう。IIVUというユニットの音楽を僕は懐かしいと感じる。ではその元となる時代って何だろうと考えてみるがすぐに「これだ」というような時代や音楽は思い浮かばない。だからもしかすると明確にあの頃の音楽を彷彿とさせるような… (レビュアー:大島栄二)
 

 
3位 青木まりこ現象
『レジの唄』
 このやる気があるのか無いのかよくわからないテンションで進む、いや突き進む。演奏はサウンドはプログレというか、いやそんなことを言うとすべてのプログレバンドを敵にまわしそうだけれども、サウンドだけを聴いていれば意外と超絶技巧。その技巧をこの曲につぎ込むのは壮大な無駄なんじゃないのかという気がしないでもないけれど、じゃあどんな曲につぎ込めば有益なのかと考えてみる。イケメンメンバーのバンドが… (レビュアー:大島栄二)
 

 
4位 The SAMOS
『Monotony』
 ミクスチャーシーンの先駆者として知られるSBKのリーダーだったShigeoJDが中心となり、実弟Raymond(Key, DJ)、M.I.T.(MPC, Electro-Dr)の3人からなるThe SAMOS。The SAMOSは私の主催する 世界に誇れる日本のミュージシャンを紹介するWEB音楽番組「MUSIC SHARE」でも大プッシュしているバンドです。サウンドが洗練されているのはもちろんですが、媚びすぎず突き放しすぎずの絶妙な… (レビュアー:本田みちよ)
 

 
5位 メメタァ
『僕がメガネをとったら』
 ああ、これはアンサーソングだ。いや多分違うのだけれど。昨年3月にこのメメタァの『ハイライト』という曲のレビューを書いて、メガネボーカル西沢くんのことを「平成の大江千里」と呼んでしまった。別に僕だけじゃなくてみんなが言ってるのだろうし、言われて、言われて、言われ続けてこの歌。僕のレビューへのアンサーソングというわけでは(当然)なくて、彼らに「メガネのバンド」と言い続けてきた多くの人たちに… (レビュアー:大島栄二)
 

 
6位 Fancy Girl Cinema
『Sunday』
 日本人のバンドにとって英語詞ってどうなんだろうというのは個人的な結論の出ない永遠のテーマなのだが、それは、なぜ英語で歌わなきゃいけないんだそれ、というようなテイストの英語でしかないケースがあまりにも多いからなんだろうと思う。昨今は日本では洋楽があまり聴かれていないそうで、まあもともとそんなに売れてなかったと思うけれども、ビートルズやストーンズ、マイケルとかホイットニーなどの世界的スターが… (レビュアー:大島栄二)
 

 
7位 ソウルズ
『Step By Step』
 演奏シーンとボウリングが交互に映し出されるビデオ。シンプルな幸せが画面全体から滲み出てくる。ボウリングってなんでこんなに幸せな気分になるんだろう。え、そんな風に思えないって? まあいろいろな感覚の人がいるわけで、僕は幸せな気分になるんです。ボウリング場の、専用シューズを履いて球を置いてあるラックの横を通り抜ける。それだけで非日常への結界を超えたような気分になる。待ってる時の… (レビュアー:大島栄二)
 

 
8位 Su凸ko D凹koi
『MOMANAIDE』
 時は来た!すっとこどっこいの『MOMANAIDE』がMV公開。別れた元カレに対する「思っちゃったんだからしょうがない」系の歌だ。過去にとらわれていることは、それ自体前に進めない足かせになったりするのだけど、クリティカルなパンチライン=主人公にも新しい彼が居る!で作品全体がジメジメした負の感情でなく「この気持ちの揺らぎなんなの!」という未体験の気持ちをテーマに、超軽量で通気性に優れた… (レビュアー:北沢東京)
 

 
9位 BARBEE BOYS
『なんだったんだ?7DAYS』
 BARBEE BOYSって80年代後半から90年代にかけて活躍したバンドの中でもちょっと特殊なポジションだったように思う。スライダースやBOOWYほど実力派的な認定ではなかったし、BUCK-TICKのようなカリスマ性爆発という感じでもないし、ハウンドドッグのように疑似宗教的な雰囲気もなくて。だからREBECCAや渡辺美里あたりと近い存在感だったのではないだろうか。その3者はいずれもソニーレコードで… (レビュアー:大島栄二)
 

 
10位 SonoSheet
『擦れ違う街』
 バンドのマークと思われるマークをお面として顔につけて街を歩くシーンとスタジオでの演奏シーンが交互に映されるミュージックビデオ。このスタジオがめちゃ狭い。これはスタジオなのか?普通のワンルームマンションの方が広いだろう。倉庫スペースなのではないかと思っているのだが、何故ここで撮ったのかという理由探しはともかくとして、この狭い空間で楽器を掻き鳴らして熱唱している3人の姿が暑苦しくて愛おしい… (レビュアー:大島栄二)
 

 
次点 がつぽんず
『彼女は冬眠中』
 このほのぼののんびりしたテイストはいったい何なんでしょうか。冒頭サビメロから始まって、それが終わると通常はAメロBメロと来るのが普通なのにサビメロからのいきなりのサビダッシュみたいなマイナーメロディと、結構攻めた展開なのに曲全体としての印象は完全にまったりのんびりほのぼの一直線。誰ひとりとしてスター性を感じないメンバーと、ビデオに登場する「彼女」がモデル的美少女でもないわりと普通の… (レビュアー:大島栄二)
 

 
編集長コメント

1位 アカシック『LSD』:アカシック、レビューを公開したらボーカルの理姫さんが「好きです」と引用リプくれて、そこをきっかけなのかどんどんリツイートされて、ダントツのマンスリー1位に。アーチスト本人がリツイートしてくれるとアクセスは伸びるものですね。もちろんそのアカウントの人気やフォロワー数などの影響力にもよりますけど。まあ影響力がどうとかいうことは別としても、今回のレビューでは楽曲を絶賛してはいるものの、音の粗さについて言及しているわけで、場合によっては「粗くないぞ」とかクレームが入るかもしれないとヒヤヒヤしたりもしていました。しかしそのレビューにアーチスト本人が「好きです」と言ってくれるとホッと胸を撫で下ろします。音は攻撃的で荒々しくてワイルドなのに、こういう気遣いしていただけるとますますファンになったりします。みんなアカシック聴こう!。

2位 IIVU『UP&DOWN』:ほとんど無名だからきっと音楽もそこそこだろうと普通の人は思うでしょうし、僕だってともすればそう思うことはあります。無名のアーチストの曲を毎日毎日これでもかというくらいに聴いていて、そういう想いは強まって行くのですが、こういう曲に出会う度に「ああ、それは間違った先入観でしかないのだな」とつまらない気持ちがリセットさせられます。そういう音楽も、無名ゆえにこういうランキングでは伸びていかないのもほとんどですが、こうして上位に食い込んでくれるとますます強い気持ちにさせてもらえて嬉しい限りです。まだ聴いてない人はぜひ聴いてみてくださいね。

3位 青木まりこ現象『レジの唄』:変わった名前のバンドの変わった内容の、超絶技巧をふんだんに盛り込んだメチャ無駄な曲。こういうの大好きです。リツイートしてくれたメンバーの人の中には他のバンドの名前が最初に出てる人もいたようで、メンバーそれぞれが別のバンドを中心に活動しつつも自分の純粋に楽しいこととしてこのバンドをやっているのかなあと思ったりしました。バンド活動にはいろいろなスタンスがあって、それでいいと思います。

4位 The SAMOS『Monotony』:過去レビューからまた火がついて上位にランクインした3年前の本田みちよさんによるレビュー。SAMOSはこの3年で勢いを増してきているのでしょう。それを3年前に大絶賛してた本田さんすごいなと思います。またレビューしてくださいね♬。

5位 メメタァ『僕がメガネをとったら』:約1年前にメガネバンドとして注目したメメタァがこんな曲を出して。いや、自分たちを客観的に見ることができているんだろうなあと感心します。僕は勝手に前回のレビューへのアンサーソングだなどと書いちゃいましたが、同じことを考えている人たちはたくさんいたのでしょうね。それをわかってこういう曲を出す彼らは賢いなあなんて思いましたよ。

7位 ソウルズ『Step By Step』:MVのボウリングシーンが本当に幸せな気分を誘ってて、月曜日から良い気分になって欲しいなあと思ってレビューしたのですが、どうでしょうか。Twitterではソウルズのメンバーと思われる方から丁寧なお礼のDMをいただいたのですけど、いやいや、こちらこそありがとうとお礼を言いたいところです。

8位 Su凸ko D凹koi『MOMANAIDE』:北沢東京さん大プッシュ(?)のSu凸ko D凹koi(すっとこどっこい)の衝撃的な曲。1年半前の『店長、私バイト辞めます。』のレビュー内で「YouTubeには「MOMANAIDE」も「セックスレスピストルズ」も無かったよ!」とあったのですが、そのイチオシ曲がYouTubeに登場して、北沢東京さんが歓喜した姿が目に浮かぶようですし、ファンも歓喜したことでしょう。

次点 がつぽんず『彼女は冬眠中』:ホームページもなく、リリース音源もなく、Twitterアカウントしか無いがつぽんずの曲が次点にランクイン。そのTwitterアカウントには「高田馬場発バンド」と書いてあったはずなのに、今見たらその表記無し。あれ〜、記憶違いだったかなあなどと思ったりしていますが、以前高田馬場に長いこと住んでいた身としては勝手に親近感を持っちゃってます。そんな個人的な親近感はともかく、この曲とてもハッピーになれる曲なので、是非聴いてみてください。



 というわけで、musipl頑張ってますので、皆さん今後ともよろしく。アーチストの皆さんは、
セルフレビュー】(自分でレビューを書いて投稿!)
ディスクレビュー】(あなたのCDを郵送で送れば、ディスクレビューいたします!)
広告出稿】(新譜発売やツアーなどの情報を宣伝しましょう!)
musipltune(配信)での配信開始】(音源をiTunesやSpotify配信で全世界に発信!)
musiplレーベルでのデビュー】(音源をCDプレスと全国流通で格安にリリースできます!)
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(大島栄二)