2018年のmusipl.comでの12月アクセス数上位10レビューはこちら!


 
1位 Queeness
『Bohemian Rhapsody』
 断っておこう、これはQueenではない。Queenessだ。断らなくても判るか。昨今のQueenの盛上がりがスゴくて、完全に乗り遅れた僕としてはひとこと言っておきたいのだ。乗り遅れたのではない、乗りたくないのだ。いろんな人が「ボヘミアンラプソディ観てきた。泣いた」とか「もう3回観た」とか「応援上映行く」とかSNSで盛上がってて、「昨日までクイーンのクの字も口にしてたか? というより音楽の話を… (レビュアー:大島栄二)
 

 
2位 キリンジ
『千年紀末に降る雪は』
 KIRINJIも20周年だという。KIRINJIがかつてキリンジと名乗っていた頃のアルバムの中に入っていたこの曲。とても哀しい雰囲気を持っていて。時代遅れとなったサンタの歌だという解釈があるが、サンタは時代遅れになったから哀しいのか。時代の最先端で人気絶頂であれば哀しくないのか。僕は、どんな者にも哀しみはあると思う質で、ようするにひねくれ者なのだが、他人に幸せを運ぶという人に幸せはあるのかというと… (レビュアー:大島栄二)
 

 
3位 Yellow Studs
『ライブハウス』
 ベテランバンドYellow Studsのベストアルバムがリリース。渋くて男臭いバンドとしてその足場を固めている彼らの15年を振り返る全30曲は圧巻だ。そのベスト向けにこの「ライブハウス」をMVとして出してきたのはちょっと興味深い。彼らが15年に渡って完全無所属を貫いてきた姿勢とライブハウスという表現の場が重なるからだ。しかしながらこのMVにあるジャズテイストのサウンドがYellow Studsのサウンドだと… (レビュアー:大島栄二)
 

 
4位 JUJU
『メトロ』
 美しい。何もかもが美しい。JUJUの歌。小松菜奈の小顔。映像もサウンドメロディも美しい。が、それ以上に詞の世界が描く光景がとても美しい。簡単に変われない自分が嫌い。その自分が変わるきっかけがメトロのパスなんて、そんな単純なものじゃないだろうと思う自分と、いやその通りだと思う自分が同時にいるのを感じる。私事だが、先月体調を崩していつも乗っている自転車禁止令が出て。仕方なく1ヶ月のバス定期を… (レビュアー:大島栄二)
 

 
5位 テジナ
『You Are My Sunshine』
 この既視感、デジャヴ。なんだろうこれ、なんだろうこれ。そんなことを感じる音楽に出会うことは多々ある。そう感じた時に「ああ、これはパクリだ」などと考えて距離を置く人は多かろう。だが、それでいいのか。それはちょっともったいないぞ、と思う。音楽表現もほぼ出尽くした感のある昨今、そりゃあ200年前ならエレキギターも無かっただろうしシンセなんかもっと無かったわけで、アンプにつないで… (レビュアー:大島栄二)
 

 
6位 岸田教団&THE明星ロケッツ
『Blood and Emotions』
 カッコいいバンドサウンドというのを常に探していて、ずっと探しているとどういうのがカッコいいのかが見えなくなる時がある。カッコいいというのは本当に漠然とした概念で、ある人にとってカッコいいものが別の人にとってはまったく響かないなんてことはよくあるし、だから今の自分にとってカッコいいものが明日の自分にとってはまったく響かないということも当然ある。だから「今これがカッコいいと思う」という… (レビュアー:大島栄二)
 

 
7位 The SAMOS
『Monotony』
 ミクスチャーシーンの先駆者として知られるSBKのリーダーだったShigeoJDが中心となり、実弟Raymond(Key, DJ)、M.I.T.(MPC, Electro-Dr)の3人からなるThe SAMOS。The SAMOSは私の主催する 世界に誇れる日本のミュージシャンを紹介するWEB音楽番組「MUSIC SHARE」でも大プッシュしているバンドです。サウンドが洗練されているのはもちろんですが、媚びすぎず突き放しすぎずの絶妙な… (レビュアー:本田みちよ)
 

 
8位 南壽あさ子
『勿忘草の待つ丘』
 スマホの位置情報ゲームで、小旅行しては条件クリアーメダルを集めている。同時に、人が訪れる場所に記念スタンプがあるのが気になって押し始めた。やがて、スタンプ集めを目的に熱くなったのが2018年のJR東日本『ガンダムスタンプラリー(65個)』制覇。それ以来、スタンプ集めにこだわる有名人に親近感が湧くようになり、いろいろあって素敵な曲『勿忘草の待つ丘』と出会えました。MVは… (レビュアー:北沢東京)
 

 
9位 大平伸正
『アイシテル』
 誰だろうこの白髪のシンガーはと思ったらghostnoteのボーカルの人だった。こんな人だったっけ、いつの間にそんなに歳とったんだろうか、それにしても暗い表情で歌っているな、どうしたんだろうかと思っていたら、曲の最後に若々しい(?)大平くんが登場。いや、年齢的にヤングというわけじゃないけれど、冒頭の白髪無精髭の姿からすれば若々しいとしかいいようのない表情が見られて安堵した。ghostnoteは2008年に… (レビュアー:大島栄二)
 

 
10位 はなざわりずむ
『ステージ』
 歳を重ねるたび、自分という価値が無くなっていくのかな。24歳のシンガーがそう歌い始める曲を聴くとドキッとする。その倍以上生きている僕の価値は今でもあるのかと。いや、あるよな。ありますよ。倍以上生きても価値がなくなることは無い、はず。サビに入っていくと「楽しくなくても笑いなさい、イヤだとしても頑張りなさい、それができないなら辞めなさい。音楽って窮屈だ」と歌う。そんな感じで… (レビュアー:大島栄二)
 

 
次点 Wanna-Gonna
『それから』
 堂々としたというか、落ち着いているというか。名曲だと思う。まだまだこれからのバンドの曲をつかまえて名曲という言葉は重すぎるのかもしれないが、10年後20年後に彼らがまだこのバンドとして音楽を続けていたなら、振り返ってあれが代表曲だったと評されるにふさわしい曲だと思う。しかしながら、じゃあこれを名曲という以外のことばでどう表せばいいのかというと、俄に困る。音楽を送り出す側がいつも悩むのが… (レビュアー:大島栄二)
 

 
編集長コメント

1位 Queeness『Bohemian Rhapsody』:映画が大ヒットのQUEENのカバーバンド、いやトリビュートバンド、いや、なんていうんでしょうかね、少なくともパロディバンドではないと思います。このQUEEN愛が溢れているバンドQueenessのレビューが1位。突然増えたQUEENのファンが見に来てくれたのかと思っていたら、Queenessのメンバーがfacebookでシェアしてくれて、そこからドドドドッとアクセスしていただきました。こういうバンド、本当に好きです。尊敬しています。ますますの発展を祈念しています。

2位 キリンジ『千年紀末に降る雪は』:KIRINJIがキリンジと名乗っていた頃のレビュー。KIRINJIのファンは本当に熱心というか、うちみたいなサイトもマメにチェックしてくれていて、過去レビューをツイートしても毎回たくさんアクセスしてくれます。地味ながらもずっと活動が続いていくのは、そういう熱心なファンに支えられているからだなあと毎回再確認させられるようです。そんな彼らのクリスマスソング。クリスマスソングと言い切っていいのかどうかは自信ありませんが、レビュー当時にはこれを何度も聴いて、クリスマスの雰囲気がジワジワと溢れてくるなあと思ったものです。

3位 Yellow Studs『ライブハウス』:Yellow Studsも地味に渋くしぶとく活動を続けていますな。本当に頭が下がりますし、彼らのようにずっと続くバンドを好きになったファンは本当に幸せだと思います。

4位 JUJU『メトロ』:レビュー公開直後にJUJUのスタッフTwitterアカウントから「ステキなレビューをありがとうございます」とリプライをいただき、こちらが恐縮です。ステキなレビューだったかどうかはわかりませんが、曲もMVもステキだったということは再度言っておきたいものです。

7位 The SAMOS『Monotony』:2015年の本田みちよさんのレビュー。3年半が経過しているのに、過去レビューがされると必ずといっていいほどファンの方々に見てもらってて、恐縮至極です。いや、別に恐縮する必要はないですけどね。musiplも6年目に入っていて、過去レビューが繰り返し浮上してくるアーチストの存在がいくつかあって、CDが売れなくなったと言われている昨今に生き残るアーチストはどういうものなのか、彼らのファンとの関係性はどんなものなのかということを考えさせられることが多いです。SAMOSのファンは本当にステキだなあと思います。

9位 大平伸正『アイシテル』:大平伸正のMVが9位。ghostnoteのファンが大平くんのファンとしてどのくらい残っているのかなあというのはよくわかりませんけど、彼も生涯ミュージシャンを貫いていくようなひとりなんだろうと感じます。その彼の戦いを表現を、ファンの皆さんが支えていってくれればいいなあと本当に思います。



 というわけで、2018年はいかがでしたか。musipl来年も頑張りますので、皆さん今後ともよろしく。アーチストの皆さんは、
セルフレビュー】(自分でレビューを書いて投稿!)
ディスクレビュー】(あなたのCDを郵送で送れば、ディスクレビューいたします!)
広告出稿】(新譜発売やツアーなどの情報を宣伝しましょう!)
musipltune(配信)での配信開始】(音源をiTunesやSpotify配信で全世界に発信!)
musiplレーベルでのデビュー】(音源をCDプレスと全国流通で格安にリリースできます!)
といった。サービスを是非ともご活用ください!お待ちしております!

(大島栄二)