2019年のmusipl.comでの9月アクセス数上位10レビューはこちら!


 
1位 岡崎体育
『龍』
 岡崎体育は多岐に渡る活動で分かるようにサービス精神と器用さに抜きんでているものの、本当に賢く繊細な感受性の鋭敏な方だと常々思う。自身の道化性を弁えて、時に素の自分に沈み込むような生真面目さの幅でもがき、このメジャーでは3枚目となる『SAITAMA』では積み重ねてきた岡本体育像が真摯に凝縮されている。これまでのような… (レビュアー:松浦 達
 

 
2位 中川家
『地下鉄御堂筋線ブルース』
 大阪の地下鉄、御堂筋線。その停車駅についてひとつひとつツッコミを入れるという歌。面白い。しかしツッコミを入れられている駅や街について何か知ってるのかというと実はほとんど知らない。西田辺にシャープの本社があったとか知らんし、動物園前の壁にどんな絵を描いてあるのかとか見たこと無いし、大黒町がどんな風に怪しいのかなんてまったく想像できん。それなのに面白いのはいったい何なのか… (レビュアー:大島栄二)
 

 
3位 mekakushe
『うみのひ』
 うみのひって祝日の海の日のことだろうか。7月の第3日曜日が海の日で、小学校の夏休みになるかならないかくらいの頃。歌の中で「うみのひ エメラルド 飛び込んだら 冷たいかな?」と歌われていて、そうかな、まだ冷たいのかなとか思っちゃう。海っていつ頃が飛び込むのにちょうどいいんだろうか。場所にもよるだろうけれど、7月の3週目ともなれば、もう入り頃じゃないだろうか。浜辺で足だけを海につけるのと… (レビュアー:大島栄二)
 

 
4位 西城秀樹
『ブルースカイブルー』
 ザ名曲。西城秀樹の歌をザ名曲と言ってる時点で僕の年齢もバレるというものだが、この動画のコメント欄には「最近知った曲。すごく惚れました!」という言葉があったので、年代に関係なく良い曲は良い曲なのだろう。これがリアルタイムの頃はまだまだ子供で、歌詞の内容などよくわかってなくて、それでも名曲だなあと好きになったのは、歌詞の内容など解るはずもない洋楽を聴いてイイなあと思うことと同じ… (レビュアー:大島栄二)
 

 
5位 Absolute area
『遠くまで行く君に』
 大切な人が去っていく。去っていくのではなくて遠くに行く。だからきっと帰ってくるのだ。そう思いたくともほとんどの場合、遠くに行く人は帰ってこない。共有していた時間や記憶は連続しているから共有なのであって、一旦途切れるともう記憶でしかなくなる。それでも、遠い先での幸せを祈る。祈ることで、こちら側の記憶を途切れさせないようにと願うのだろう… (レビュアー:大島栄二)
 

 
6位 Mellow Youth
『Peace』
 なんというハッピーな曲なんだろう。海辺で5人の若者がのんびりとした時間を過ごしている映像のMV。しかしこの映像が無くても、曲からだけでトロピカルな空気とゆっくりとした時間の流れが浮かび上がってくる。海辺に存在する甘い匂いさえ再現されるような気分にさせてくれる。海ってどうしてこんなにも甘い匂いが似合うんだろうということを思わせてくれる。実際に行くとうっすら潮臭くて、甘い匂いは… (レビュアー:大島栄二)
 

 
7位 ワタナベシュウヘイ
『I'm free』
 夢見る覚悟を決めたのさ。この歌詞にすべてがこめられている。自分の好きに生きるということが夢を見るということなのだろうし、それには当然苦労も伴う。安定した生活が楽に決まっているけれど、その楽な道がどこかの企業に勤めるということであれば、それにはそれなりの苦労も付いてまわる。その生き方を好きな生き方だとして夢見る人だっているわけで、そのことを否定するつもりはない。だが、企業人と… (レビュアー:大島栄二)
 

 
8位 スピッツ
『優しいあの子』
 こういった曲を歌っていた彼らは今や、日本の朝ドラの主題歌を担い、老若男女を巻き込み、ベテランとしての凄みと飄然とした佇まいを保ちながら、新しいアルバムと大規模なツアーに備えている。品行方正に生きられるわけない中で、スピッツはそもそも邪さを許し、背徳を是としてきたバンドで、しかし、バンドの規模が大きくなるほどに、「大きな言葉」を届けることも増えざるを得なかった。歌詞は… (レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))
 

 
9位 浜田麻里
『Black Rain』
 古巣ビクターに何十年ぶりかに戻った浜田麻里のずいぶん久しぶりのMV。いやあもう圧巻。圧倒されるというのはこういうものか。思えば僕がビクターに入った年にソウル五輪のテーマ曲に選ばれてブレイクしたのが浜田麻里だった。それまでもヘビメタの女王という異名を誇っていた彼女だったが、突然のブレイクで行なわれた武道館公演で、客席には親子連れの姿もかなり多かった。五輪のテーマで知ったのだろう… (レビュアー:大島栄二)
 

 
10位 フィッシュライフ
『むしかご』
 もしも○○になったらどうしよう。人はそんなことばかりを考えて不安を抱えたりくよくよしたり。いやいやいつかどこかで何か予想外のことは起こるんだから、起こった時のためにいろいろと考えて備えていた方がいいよと用心深い人は言うが、予想外のことはやはり予想外のことで、だからいくら考えて備えておいたところで、予想外のことが起きた時には備えなど出来ていないのだから、結局はくよくよ不安を抱えて… (レビュアー:大島栄二)
 

 
次点 Super Lapin
『feel so good!!』
 昨今のアイドルはとにかく訓練されてるし、有名になるためなら訓練に耐えますよ負けませんよ的なオーラが出まくってて、そういうの、必要なんだろうけれども、見てられません。もっと普通の女の子の、カワイイだけで周りにチヤホヤされてきたんだろうなあというような感じの人の歌が好き。芸能界に入ったらめっちゃルックス抜群の人たちが集まっていることを知り、その中で頭角を現していくには熱血スポ根的な… (レビュアー:大島栄二)
 

 
編集長コメント

1位 岡崎体育『龍』:先月に引き続き岡崎体育のこの曲が1位。結構圧倒的な差でダントツの1位。さすがに本人がツイートすると違うなあとあらためて実感しているわけです。それに、良い曲ですしね。

2位 中川家『地下鉄御堂筋線ブルース』:中川家、本当に強い。デイリーのアクセスランクで3位以内に入ることはなくても、そのすぐ下にずーっと入り続けてて、結果マンスリーでは上位にランクイン。3月からずっとですので、もう半年間連続で入ってますよホントに来年早々に(多分)発表される年間ランキングではどんなことになるんでしょうか。恐ろしいです。

3位 mekakushe『うみのひ』:おばけアクセスの2つを除けば、mekakusheが実質1位ともいえる3位です。元ヒロネちゃんのmekasushe、このMVの後にも何本かのMVを連発してて、活発な活動ぶりがうかがえて嬉しいものです。。

5位 Absolute area『遠くまで行く君に』:過去レビューで登場するたびにリツイートが集まってランクインしてくるこのAbusolute area。今回僕も久しぶりに動画を再生して、彼らのやわらかな音楽に触れて、心地良かったです。最新レビューとして紹介した時の、これを紹介しようと思う強い気持ちには理由があって、だから過去レビューとなっても、その紹介時の強い気持ちは音楽によって簡単に蘇ります。音楽ってやっぱりすごいなと感じました。みなさんも、是非。彼らのだけじゃなくても、日々Twitterでツイートされる過去レビューを時々再生してみたりしてください。きっと新たな出会いとか、久しぶりの再会とか、あると思います。

6位 Mellow Youth『Peace』:このところのデイリーランキングで数日に渡って1位を続けてる彼ら。夏の海辺のピースフルな雰囲気を醸し出していて、好きだなあ。もう夏も終わっちゃった感ありますけれど、終わりがけだからこそのノスタルジーを、こういう曲で揺さぶられるような気がします。

8位 スピッツ『優しいあの子』:およそ半年ぶりにレビューで登場した松浦氏によるレビュー。やはりスピッツの新曲には松浦氏が書いてくれないと。しかも朝ドラの『なつぞら』の主題歌という大作。ドラマ観てましたけど、あの曲が流れてきて「ん? これっていつの曲だい?」とマジで思いました。でも、新曲だったんですよね。まさにスピッツ節のど真ん中ストライクみたいな感じで、絶対にこの曲過去に聴いたことあるみたいなデジャヴを味わったような気がしました。新曲なのにね。みなさんもそうじゃなかったですか?

時点 Super Lapin『feel so good!!』:1年半ほど前にレビューしたSuper Lapinのレビューにアクセスが集まりました。最新レビューの時にはランキングにかすりもしなかったのに、過去レビューでどどどんとアクセスされて。おそらく、この1年半ほどの間に精力的な活動をして、人気も上昇してきていたのでしょう。そういうのが感じられるのも嬉しいものです。若い女の子がメインになっているバンドって、気まぐれだけで解散してしまったりすることも多いのですけど、そうやって着実な前進をしているバンドにはますます頑張って結果を残していって欲しいと強く願います、祈ります。


 本当に時間が過ぎるのは早いもので、今年も3/4が既に終わってしまいました。2度も延期された消費税もついに10%に上がってしまいましたし、はあ〜。ため息が出ちゃいますね。まあそれでも地道に頑張っていくしかありませんので、そこそこ前進していければと思います。皆さんもmusiplを時々(いや毎日)見にきてくださいね〜。

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(大島栄二)