BURNOUT SYNDROMES
 
『文學少女』
 膨大な数のFONTを知ってて「これはモリサワの新ゴじゃなく、DTP以前の写研ゴナですね。それはNendo GraphicがLAOXのロゴをパクった英字フォントでラオックスのクレームで即削除され、持ってる人は僅か」と答えを教える博士役を自ら降りた。その件について経験が無く愛情が薄い人たちへの説明が面倒で、ほぼ「へー知らない」で流す。反面、お互いに興味の熱量がある者同士が会話の入口に立った時の、なんと楽しいこと。『文學少女』の……
 
  (レビュアー:北沢東京)  

 
『LOSTTIME』
 よく“初期衝動”や“荒々しさ”といったクリシェがロックンロールを批評する際には用いられるが、じっくりと初期衝動という言葉という概念性を考えてみると、不思議な矛盾を帯びる。その点、衝動を自分たちなりのカウント数に乗せて、ラフにバンドとしての骨格だけで伝えようとする彼らのような姿勢は清々しい。ロックとは、音が鳴っている数分の間だけでも、何をしてもいい、のではなく、数分の間に破綻と支離滅裂な感情を鋭利に刺し違える、そんなくらいの……
 
  (レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))