サカナクション
 
『多分、風。』
 イントロだけでもうサカナクションだと判る。この低音のビート。かなり金属的なベース音。それにカラフルなサウンドが絡みつく。金属音的だから低いのに甲高い。そんなんが出だしからドンドンドンドコと鳴るのはもうサカナクション。こういうサウンドってサカナクションのようなある程度売れた境遇で自由に音作りを出来るから到達するのかというと、答えは否。誰もが使える機材で多分出来るはずなのに、こんな音を作っているのはサカナクションだけだし……
 
  (レビュアー:大島栄二)  

 
『ユリイカ』
 筆者は、近年のクラフトワークの3Dライヴで打ちのめされた感覚も別位相から最近の彼らから受けることがある。言葉だけじゃなく、映像・演出、音楽そのものから伝わってくる何かは“フラグメンツが寧ろ、総体性を求めていかない。統合が不全のまま、分裂したままの断片が相対性へのイマジネーションを膨らませようとする。”アート的であり、どこまでも既存表現へ牙を向くサカナクションという存在はもしかしたら、既存の日本のオルタナティヴ・ミュージックへの生々しい……
 
  (レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))