POLTA
 
『失踪志願』
 こんなにポップに明るく深刻なことを歌わせたらPOLTAの右に出るものはいないと思います、ええ。なぜそんなことになるのか。深刻なことをポップに明るく歌うと普通は単なるコミックソングになってしまい、深刻な部分が深刻に感じられなくなってしまう。つまりそういう場合に作者は「おもしろおかしい作品にしようぜ」という想いが先に立ち、深刻な気持ちがどこかに飛んでしまう。もしくは最初から深刻な気持ちなど持ってなかったということなのだろう……
 
  (レビュアー:大島栄二)  

 
『エンド オブ ザ ワールド』
 イントロがかっちょええギターのフレーズでガガンと入ってきて、お、珍しく二人組ロックバンドと自称してるに相応しいサウンドだなと思ったものの、尾苗愛の声が入ってくるとたちまち昭和歌謡な感じにして、ああ、これはタイムスリップする、タイムスリップできるよなあ、これだこれだよと納得。POLTAの真骨頂を見たような気分です。歌ってる内容はそんなに昭和な感じではないのに、尾苗愛が歌うとたちまち昭和。何でしょうか一体。昨年CDリリース時直後に……
 
  (レビュアー:大島栄二)  

 
『遠くへ行きたい』
 声が色っぽいです。高音からファルセットに逃げずに艶やかに伸びるこの声。70年代だったらアイドルとしてバカ売れしたかもしれないと心から思うPOLTAの尾苗愛は平成の倉田まり子って感じではないでしょうか。え、古いですか?誰も知らないですか?若いのに色気あるって人気だった…、もう誰も知らないですか?そんな尾苗愛さんは謎の音楽集団「禁断の多数決」っていうのもやってて話題ですが、僕はこのPOLTAの方が断然好きです。まあ人それぞれですけど……
 
  (レビュアー:大島栄二)