クアイフ
 
『さよならライアー』
 クアイフがどんどん変わっていく。そりゃそうだ、誰だって変わっていく。変わることは悪いことではない。その変化の中でどれだけの確固としたものを手放さずにいるのかを知るためには、むしろ変わっていかなければならない。自分を知るということが、変わるということの本質であって、表面的に変わらないということこそ、過去の澱のようなものに浸って安住する、つまり逃げのようなものだ。
 この曲はとてもわかりやすい。難しい顔して、それはメッセージなのか……
 
  (レビュアー:大島栄二)  

 
『Wonderful Life』
 あれ、Qaijffってこんなだったっけ、こんなだったっけこんなだったっけと無限ループで答えは出ない。森彩乃って人はそんじょそこらの取って付けたような美少女ボーカルロックバンドの人とは違ってて、コワい人だと思ってた。圧力があるというべきか。歌を聴いてると説教されているような、でもちゃんと説教してくれてるからけっして不快じゃないよというような、笑顔がけっして笑っていないその表情がとてもいいなと思ってた。口角が上がってても目が笑ってないだろう、何が不満なのか、いや……
 
  (レビュアー:大島栄二)