ANYO 『-loop』 Next Plus Songザ!コイルス 『ハンカチーフをあげるよ』
水中、それは苦しい
『芸人の墓』
 ギター、ドラム、バイオリンのスリーピースバンド。「詩人になろうと思って家を出て、今こんなんなってる」って語るのはボーカルのジョニー大蔵大臣。欺瞞的なオリジナルの言葉は唄わなくて、既にパワーを持った単語、ドラゴンボールのセリフやタレント名のダジャレを引用加算する歌詞が多かったことから、ライブ常に笑いが先立っていた。ドラクエ、ガンダム、安めぐみから乙武さんまで鷲掴みでぶん投げていたスタイルは、熱量を伝える叫びを生み出していた。谷川俊太郎『詩人の墓』を(ちゃんと本人許可取って)引用した意欲作『芸人の墓』で一つの頂点を迎えたと思う。終身芸事に生きた男を、シンプルに心を打つロックバイオリンで唄う。
(レビュアー:北沢東京)
 


   
         
 


 
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