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セプテンバーミー
『逆回転するハッピーエンド』

 何だろうこの全体前のめりツッコミ気味のリズムでコケそうになるのに結局コケることなく乗り切れてしまうテンションの持続は。最近はBPMを上げに上げてとにかく速くする競争をやっているといわれているJ-POP界だがJ-ROCKもその例に漏れずとにかく速い速い。そんな中にあってこの曲はそこまで速くないんだけれどもリズムを突っ込み気味にすることで実際のBPM以上の速さ感を実現しているようでああなんという表現方法なんだろうと驚いたりする。とはいえリズムを本当にツッコミ過ぎると完全にコケてしまうだけなのでコケる寸前のところでグッと堪える必要があるわけでそれを実現しているこの曲とこの演奏は本当にある意味絶妙な状態だなあと思ったりする。ビデオの中で歌詞が文字として表示されるわけだが「ちょっと待った」と繰り返されてそれはあまりに突っ込み過ぎるリズムの状態にボーカルがたまらず呼びかけているように思えて仕方が無い。突っ込むリズムに息がつけない様子を表現するために読点を一切入れずにレビューを書いてみたハアハア。こういうテンポの曲についていけないという人は演歌など聴いてた方がいいのかもしれません。
(2014.6.17) (レビュアー:大島栄二)
 


   
         
 


 
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