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Pharrell Williams
『Happy』

 あえて。北半球の、短い夏の、そして、今年の瀬を代表する曲としては『アナと雪の女王』でもなく、やはりこれだろう。ダフト・パンクとの「Get Lucky」も記憶に新しい中、久しぶりのソロ・ワークとして、バウンシーにかつ前衛性や尖りではなく、角を矯めた“真ん中”を射抜いた「HAPPY」。モータウン直系のビート、華やかなコーラス、MVでのストリートにカット・アップされる様々な年齢の人たちと親密性とドレス・コード、何かと厄介な世界の中でこの曲がもたらせたバイアス、過重力を越えた軽やかさはいつかのカーティス、スティーヴィー、マイケル・ジャクソンまでも彷彿させもする。00年前後のネプチューンズの無敵なプロデュース・ワーク群を知らなくても、N.E.R.Dを知らなくても、ファレルが40歳を越えて、こういった曲を出してくるというのがポピュラー・ミュージックの面白いところだと本当に思う。世界中の夏(または、裏側の季節)の娯楽施設で、鳴り響いている理由もわかる。共通言語はまだ郵便性だけを目指す訳じゃないと思う。
(2014.8.1) (レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))
 


   
         
 


 
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