UQiYO『Twilight』 Next Plus Songsugar'N'spice『東京』

NOKKO
『人魚』

 この8月にREBECCAが再結成するという。1980年代の全盛時におそらく30回以上は生でライブを観たであろう僕にとって、彼らはRCサクセションとともにフェイバリット中のフェイバリットバンドである。その僕が、REBECCAの再結成にはなんか釈然としないものを感じている。何故だろう。この気持ちを言葉で表すのは難しいが、基本的には彼らに現役感を感じないからなのだろう。ポールマッカートニーが70を超えてなお世界を駆け回り大きな会場を当たり前のように満員にしているのとは違うのだ。REBECCAの面々も個々に音楽活動を続けているのは知っている。昨年のNOKKOのソロライブにはREBECCAのメンバーも駆けつけたりしていて、再結成の機運があったことも知っている。だから起こるべくして起こった再結成話であることもなんとなくわかる。しかし、いきなり横浜アリーナはないだろう。彼ら個々の今の活動では絶対に埋まらない規模の会場で、復活再結成をぶち上げて、その話題でやって来る観客はどんな人たちなんだろうか。そしてそういう観客を懐かしの名前だけで集めることにどんな意味があるんだろうかと、へそ曲がりの僕はついつい斜に構えて考えてしまうのだ。
 とはいえ、再結成おめでとうございます。REBECCAはダンスしながら踊るビートバンドという印象が強いのだけれども、最大のヒット曲は『Maybe Tomorrow』だし、NOKKOとしてのヒット曲もこの『人魚』で、実はバラードこそ彼らの真骨頂なのかもしれない。だから、再結成してもNOKKOさん、そんなに踊ったりしなくていいです。
(2015.4.25) (レビュアー:大島栄二)
 


   
         
 


 
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