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Battles
『The Yabba』

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 音楽というのは足し算じゃないんだな、とつくづく思う。衝撃的なデビュー作となった1stは、やはり今でもバトルスの代名詞と言えるが、その後、バンドの中心的存在のタイヨンダイが脱退。残ったメンバーで2ndを制作し、タイヨンダイもまた意欲的にソロで作品を生み出している。初期バトルス。タイヨンダイのソロ。残りのメンバーによるバトルス。それぞれに違うのは確かだが、ただ足したり引いたりで、個々の特色を説明できない。そして現在のバトルスは、歌物を捨てて、インストバンドとして、とことんまで突き詰めた曲を作りあげた。その姿勢も含め、現在進行形の彼らこそかっこいい。歌(声)はなくとも、音の一つ一つが見事に歌い上げられている。感情が起伏しながら押し寄せてくるような、この体験は、快感そのものだ。これこそが、バトルスの本質であり、魅力である。新生、とわざわざ銘打つまでもなく、この曲もまたバトルスの代表作となるに違いない。
(2015.11.11) (レビュアー:夜鍋太郎)
 


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