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Inside of the door
『33番地』

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 レビューも750を超えると、新しく出会った曲が実はもう既に紹介したアーチストのものだということが多くなる。できるだけ新しいアーチストの曲をレビューしたいという想いはもちろんあるけれど、昨年あたりからそういう自己規制を多少ゆるめた方がいいのかなあと思うようになった。この曲もそう。1年半ほど前にレビューをして、また今回僕の目に耳に留まった。それは、運命なのだろうと思う。以前にレビューをしたアーチストが次もまたイイと思えるのかというとそうとも限らない。1年半ほどすれば活動が停止していることだって多いし、その場合は存在もしないのだから目にも留まらない。だがこうして再会して、またイイと思う。そういうのの繰り返しで、人はなにかをお気に入りにしていくのだろう。
 彼らの曲はライブ会場にいくか彼らのHP通販で買うかしか入手方法がない。この楽曲クオリティであるにもかかわらず。はるか昔は音源を買ってもらうためにライブをやっているというのが音楽ビジネスの一般的だったのだが、最近はライブに来てもらうために音源や、無料動画などを駆使して関心を持ってもらうのが当たり前になってきている。そうなってくるともはや音源を売るということにあまり重きを置かないアーチストも出てくるのは当然で、彼らもそういうひとつの存在なのかもしれない。何を通じて音楽を聴いてもらうのか、そして何を買ってもらうのか。その常識は今と昔では当然違う。彼らもまた新しいスタイルのアーチスト活動を模索しているのかもしれない。その活動スタイルがどうであろうと、いい曲が奏でられなければ意味がないわけだが、その点はもう完全にクリアしていると言っていいだろう。この澄んだ声と、楽器の乾いた響き。冬の朝に合う曲だと思う。
(2016.2.2) (レビュアー:大島栄二)
 


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