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『NEVER LET YOU DOWN』

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 僕がなぜこの曲が好きなのかと聞かれたら、迷わず「このペラペラなギター」と答えよう。こういう音は、とても好きなのだ。歪ませて低音を押し出してギュインギュインいわせてるギタービートサウンドもいいだろう。それはそれで否定しない。だが、このペラペラなギターこそギターの基本だと思うのだ。アコギならじゃらんと弾けばそこそこの音は鳴る。それでギターにはまってエレキを買って家で弾いてみても、カッコいい音なんて鳴りゃしない。アンプをつないで、エフェクターをかまして初めてギターっぽい音が鳴る。うん、それも否定しない。CDから鳴っているあのバンドの音はどうすれば鳴るんだろうかと研究して、いろいろなやり方を試して、いわゆるカッチョ良いギターの音色が完成する。しかし、それはお化粧を覚えたOLさんのようなもので、スッピンで勝負というのとはまったく違った表現であると思う。いや、断っておくけれどもお化粧を否定しているのではないのですよ。お化粧でキレイになるのならそれはそれでまったく良いと思うのですよ。ただ、スッピンで堂々としているというのはやはりなにか清々しいものを感じるというか、ええ、お化粧のたとえにするからなんか文章がぎこちなくなるのであって、多くの女性の皆様を敵にまわしているのではないかとドキドキしておりますが、話を戻すとするならば、エレキを買ってペラペラな音で部屋で鳴らしている。そのままでカッコいいのであれば、やはりその音楽は土台の部分でカッコいいのだろうし、その音楽がカッコいいのだというギタリストの自負心がそこに透けて見えるようで、やはりそれもカッコいいなあと。こういうペラペラな音で堂々と鳴らしているのは、とてもいいなと思うし、実際この曲、ステキじゃないですか、ウン。
(2016.4.19) (レビュアー:大島栄二)
 


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