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Guitar Wolf
『チラノザウルス四畳半』

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 ギターウルフはある種のカリスマだと思う。ロック界には昔からカリスマといわれる人たちバンドたちがいる。売上げが爆裂でもないのに個性的で、個性的というよりも存在そのものが特異で光を放っているという人たちである。古くは、といって誰を挙げればいいのだろうか。サンハウス、頭脳警察、紫、などからスタークラブ、LAUGHIN' NOSE、Theピーズといったあたり。もちろんここで挙げてないカリスマもたくさんいる。カリスマである理由というのは確かにあって、それは人間が人間として等身大ではありえない何らかのイメージが突出して表に現れて、それにリスナーが魅了されるからなのだと思う。だが人間として等身大ではありえない何かを持ってはいてもやはり人間なのだし、等身大のリアルというものも絶対にあって、食わないで生きていけるわけがないので、音楽で売れるための算段というものを本人やスタッフが考えざるを得ない。先に挙げたLAUGHIN' NOSEもパンクロックのカリスマとして1980年代にインディーズ御三家と呼ばれたが、ボーカルでリーダーのチャーミーが突如ハウスミュージックに転向(?)し、それまでのパンクファンを失望させたりした。だが、従来のイメージを固陋に守るだけがパンクなのかというとそうではなくて、常に新しいものを試行錯誤することによって脱皮を続けていかなければ、単なるあの人は今的な懐メロ歌手になってしまうだろう。その試行錯誤が良い結果を生むかどうかはやってみなければわからないことで、当然賛否両論を生むだろうが、それを恐れていては何もできやしない。ギターウルフのこのビデオを見ると、なんかファニーである。こういうバンドだったっけと正直思う。もっとギターウルフがずっと纏ってきたギターウルフらしさを全面に展開しておいて欲しいなという気持ちは正直ある。だが彼らもまた現役のバンドであり、転がり続けることが必然なのであり、そういう意味ではこういうファニーなビデオが出来上がることを含めて、彼らの大胆なチャレンジと評価したい。イイと思う。サウンドは爆裂だし。
(2016.5.9) (レビュアー:大島栄二)
 


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