Mark Pritchard『Beautiful People』 Next Plus SongOK Go『The One Moment』

片想い
『Party Kills Me』

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 一部で熱狂的な支持を集める片想い。個性的な活動を続けるメンバーが終結し、云々。調べればいろいろと彼らの情報は出てくるんだけれども、もうそんなことはどうでもいいじゃないかという気になる。彼らの他の曲もいくつか聴いたが、この歌以外にはあまりピンとこない。でも、他の曲なんてどうでもいいじゃないか。というくらい、この曲は良い。このゆったりとしたピースフルなサウンドは一体何なんだろう。ゆったりとしてて、凪の海のような空気が流れる音楽の中で、「死にそうだよ胸が痛いよ」と歌われる。嵐のような混乱のまっただ中にいる方が、何も起こることのない凪の中に漂う方が苦しいのではないかと予感させる。夢から覚めて、夢の続きをと歌われる。夢とは何だろう。現実とは何だろう。やめても良いという「音楽」とは何だろう。とめたら嫌だという「音楽」とは何だろう。この歌が結論を出してくれているわけではなく、結局はリスナー自身が考えて答えを出すしかないのだろうし、まあ出さなくてもいいんだろうし、所詮音楽なのだから。だが、なにかひっかかるものを耳に心に残すこの曲は本当にいいなと思う。これを切実ななにかを感じさせるメロディやサウンドに載せていたのなら、ここまで良いなとは思わなかったような気がする。だから、音楽はいろいろな要素の組合せなんだなあと改めて思う。
(2016.12.6) (レビュアー:大島栄二)
 


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