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ロボトミートロボ
『アナーキーディスコ』

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 突き抜けてるというのが一番最適な言葉のような気がします。アナーキーディスコ。ダンスミュージックなのかと思うし、パーツパーツは確かにダンスミュージックだし、全体的にも踊れるし、彼ら自身も「踊れ踊れ」と煽ってるし。いやまさにこれはダンスミュージック。でも、なんか違う。パンクだコレ。パンクミュージックだ。従来の価値なんてぶち破れとジョン・ライドンがピストルズを結成した時のような笑撃、いや衝撃。でも従来の価値をただぶち破ればパンクになるのかというとそんな簡単な話でもなくて、この歌詞、「踊ってんじゃねえ、踊らされてんだ」と、いやあ強烈です。鳴り止まない華やかなビートに楽しげに踊ってるかと思ってたら踊らされてるに過ぎないんだと。それはもう解ってるんだけれどもじゃあ踊る以外にどうしろっていうんだという、踊る人たちの悲哀をこれほどまでに的確に指摘した表現を僕は過去にも見たことがありません。踊らない人が踊りの輪の外からシニカルにものを言うのは簡単だけれども、この人たちは踊りの輪のまっただ中でそれを言う。だからこそその哀しさが浮き彫りになるわけですよ。本当にスゴい。そしてこの曲はロボトミートロボの基本パターンなのかというとそんなことはまったくないみたいで、他の曲もそれぞれがまったく別のテイストを持ってて、いずれも面白く、通して聴くとどれにもロボトミートロボのテイストが一環してあって、いやあこの人たちタダモノじゃねーぞという驚きに満ち満ちますので、是非一回ググってみてください。リンクは貼りませんけどねっ♬。
(2017.4.18) (レビュアー:大島栄二)
 


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