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Liam Gallagher
『For What It's Worth』

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 今さら言うまでもなくOASISのリアム。リアム・ギャラガーがシンガーソングライターとして復活して、ニューアルバムはOASISだよなあとなんか嬉しくなる。もちろん何がOASISなのか、どんな音楽がOASISなのか、人によって違うだろうし異議もあるだろうが僕はニューアルバム聴いてOASISだよなあと思ったのだ文句あるか。いやそんなけんか腰にならずともいいんだけれど、いろいろと難しい人がOASISファンにはたくさんいそうで…。で、リアムのニューアルバムがOASISなのかどうかということとは別に、もはやOASISでもない人の音楽にOASISを期待することってどうなのだろうか。ビートルズが解散してメンバー4人はそれぞれの音楽でリスタートして、でもファンはビートルズを期待する。ウイングスで独自性を出そうとしたポールも今やソロ公演の大半はビートルズナンバーで盛上がる。まあそりゃそうで、あれだけビートルズ売れたんだからポールの声でビートルズを歌ってくれるのをみんな楽しみにするわけで、だから本人がいくらもうビートルズではないと方意地張ってもファンの期待を押さえ切ることはできない。だとしたら、このリアムのようにかなりOASISを彷彿とさせるような「新曲」を作って世に送り出すことによって、「ああ、この新曲もいいじゃんね、OASISっぽいしね。ライブでこれやってくれたら十分満足するよ。まるで今もOASISが活動を続けてるみたいに感じられるしね」という納得のさせ方をするのもひとつの戦略じゃなかろうか、という気がした。いやいや、そんな意図はまったく無いのに作ってみたらそうなっただけの可能性も十二分にあるのだけども。彼らが解散した8年前のガッカリを帳消しにしてくれるような、見事なOASISの「新曲」だと思って聴くことも十分に可能な、そんなアルバムでした。そんなこと言ったらリアムは怒るのかもしれないけどね。
(2017.11.11) (レビュアー:大島栄二)
 


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