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SA
『フォーエバーキッズ』

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 うわあ、NAOKIだ。ラフィンのNAOKIだ。懐かしいなあ。ちょっと顔の形も大きくなって、この髪型じゃなければNAOKIだとは気付かなかったかもしれないし、だから逆にいえばこの髪型をしていればちょっと顔が似ている他人だったとしてもNAOKIとして認識したかもしれない。80年代後半の若いころから同じ髪型をしているのってもはやNAOKIとBUCK-TICKのヤガミトールくらいじゃないのか。それから30年もの間それを変えずに続けるっていうのはスゴいし、なによりロックな感じがする。髪立てるのも大変だからね。
 で、こういう音楽ってどうなんだろうか。僕自身はラフィンの出てきた頃を知ってるし、それが新しい音楽だったということも理解できる。でも30年経過して同じ音楽であり続けることで、それはやはり古い音楽になっていく。だからといってその時その時の流行りのジャンルに転向できるのか。まったく違ったジャンルに転向したバンドのことを信頼できるのか。そう考えるとやはり古くなったって同じ音楽をやり続けることがロックなのだし、この音楽を僕は愛したい。それにしても古くさいよなあ。古くさい。10代の若者が「旅に出ようぜ」というのと50代のオッサンが「旅に出ようぜ」というのでは根本的に何かが違うよ。違うはず。でも彼らは「旅に出ようぜ」と歌い、曲のタイトルを『フォーエバーキッズ』とつける。スゴいなあ。真似できないよ。普通の人がなかなか真似できないことをやり続けることが、やっぱロックなんだ。よく考えたら世界にはいまだにツアーしまくってるストーンズとかいるし、ポールマッカートニーも元気そのものだし、SAなんてまだまだキッズみたいなものかもしれない。
(2018.6.2) (レビュアー:大島栄二)
 


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