和田唱『1975』 Next Plus Songナミオカコウタロウ『星を見にいこうぜ』

LONGMAN
『WALKING』

LINEで送る
 それにしてもLONGMAN良いよなあ。前回レビューしたのが2017年4月で、どうやらその頃から1年半活動を休止していたらしい。先月公開されたこのMVには、活動再開おめでとう、この日をずっと待ってたというファンのコメントが並んでいる。おいおいたかだか1年半じゃないか、リリースからリリースまでそのくらい空くのは普通だし、その間ライブやらなくても制作期間中ということでOKなんじゃないかと思ったりもするけど、それは「1年半の活動休止です」と事前に明言されていた場合の話であって、いつ終わるのかわからない活動休止はそのまま再開しないという心配もあるわけで、そんな状況に置かれたファンにとって再開の報はやはり喜びもひとしおということで当然のことだろう。
 歌詞に注目すると、前進する中での逡巡のようなものが見て取れる。そこには普遍的で抽象的な表現に留めてあるため、多くの人たちが自分の中の想いや悩みを重ねて共感することが出来るが、やはり活動を休止していく過程の本人たちの悩みを想像してしまう。このMVは飛行機の中で演奏するというもので、インディーのままの制作環境ではなかなか実現できない規模を感じる。そうなっていくと音楽性を変えなくとも取り巻く環境は変わっていかざるを得ず、その中でそれまでと同じで良い部分は本当に少なくなる。しかしこうして再開した彼らの曲は本当に変わっていなくて、勢いも切れもまさにLONGMANだ。昨今は趣味の多様化が進み、そのジャンル名がどんな音楽を指すのかよくわからないというジャンルが多い中、彼らのメロコアというのは音楽のスタイルがかなり固まったジャンルといえる。これは表現できる幅が狭いともいえるわけで、メロコアバンドの多くはどれもこれも同じような印象もある。どれもこれも同じということはようするに個性がなくてつまらないということで、そういうバンドは要するにメロコアというスタイルに負けているのだと思う。その点LONGMANは明らかに他のバンドとは違う輝きを持っていて素敵だ。だからといってメロコアのスタイルを逸脱しているわけではなく、むしろメロコアスタイルの王道を突っ走っているのであって、こういうのを見ると、売れないバンドがいくらスタイルやフレーズを工夫したところですべては無駄なのかもしれないなとさえ思ってしまう。
(2018.10.15) (レビュアー:大島栄二)
 


  ARTIST INFOMATION →
             
 


 
 このレビューは、公開されている音源や映像を当サイトが独自に視聴し作成しているものです。アーチストの確認を受けているものではありませんので、予めご了承ください。万一アーチスト本人がご覧になり、表現などについて問題があると思われる場合は、当サイトインフォメーション宛てにメールをいただければ、修正及び削除など対応いたします。