GRAPEVINE『すべてのありふれた光』 Next Plus Songシゼントウタ『耳』

Ducks
『Lume』

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 どこかのビルの屋上で撮影されているMV。見る限り、そんなに広いスペースではなく、しかしかなりの高層の屋上。屋上には手摺や柵が見当たらないので、普通の人が上がることを想定された作りではない。エアコンの室外機が置かれているだけの場所なら、上がるためにはハシゴのような階段を使わなきゃいけないのではないかと想像する。そこを、ドラムセットを持ち込んで撮影。それだけでもう大変。屋上のふちから下を覗けばきっとメチャ怖くて、高所恐怖症の人なら屋上の中央に立っていることさえできないのではないだろうか。その中を、演奏する。演奏するだけじゃなくてカメラの人もいるわけで、その人はファインダーや被写体を見ていなきゃいけないので、自分の後ろをどのくらい意識できるのか。そんな状況でカメラが動く、動く、動く。僕なら、その仕事イヤですよ。撮影の間中背骨のあたりがゾゾゾゾゾワ〜っとしてるはず。でも柵があって安全な屋上で撮影しても絵的に綺麗じゃないし、だからこの場所で撮影することを決めたことは英断だし、普段人が入ることを想定されていないこの場所を探し出してここでやりましょうと意見した人が本当にエラいと思う。その結果、このDucksというバンドが持っている力や魅力の3割増くらいが画面に映し出されているんじゃないだろうか。音楽のことについてほとんど触れてないけれども、そのくらい画面にインパクトあったし、撮影隊の苦労も滲んでて、いやあすごい労作なので、それも当然なのではないかなあと。いや、もしかするとカメラの後ろ側に普通のトビラがあって普通に上がることができる場所だという可能性もあるけれど、もしそうだったのなら、それを微塵も感じさせなかったスタッフワークも見事だし、そんな場所を見つけてきた人も本当にグッジョブでした、としか言いようが無い。
(2019.3.4) (レビュアー:大島栄二)
 


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