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TotentanZ
『CHOREOPHELIA』

 動画のサムネイルだけ見てクリックすると後悔するタイプのPV。筆者と同じように"サムネ詐欺"に合ったリスナーは多いのではないだろうか?しかし、それ故に面白い。まずは、街で一見すると思わず目を奪われるスーツ姿の女性が嘆息するところからスタートするなど、よくJ-POPのPVにありがちな光景だ。しかし、いざ彼女が音楽プレーヤーを再生すると、いきなりマシンガンのような打撃音が流れ、振り切ったメタルサウンドが始まる。映像内でも女優シーンと演奏シーンが分かれており、演奏シーンも楽曲のイメージとは異なる"白"を強調したもので、キャッチーさを感じる。こういった楽曲でのキャッチーなPVはおそらく世界を見渡しても例に無いのではないだろうか?しかし、そんなキャッチーさのある映像とは裏腹に、楽曲は一貫して攻撃的だ。止まる事のないブラストビートに要所要所に散りばめられたギターやベースの技巧的なプレイ。ボーカルもグロウルやガテラルボイスを主体にサビ(?)ではスクリームなどを多用するなど、幅の広さを見せている。しかし、誰もが圧倒される日本人離れしたサウンドだからこそ、なぜこういった楽曲を好む層からは批判されるであろう映像作品にしたのかは疑問だ。一見キャッチーな映像とそれに相反する楽曲のギャップを狙っているだけのようにも見えるが、この映像それ自体にリスナーや業界に対してアイロニカルなメッセージが込められているのではないか、と深読みまでさせられてしまうのだ。好き嫌いが分かれる音楽ジャンルではあるが、自分の未知の音楽を知る良い機会だと思って聴いてみるのも悪くはないのではないだろうか。
(セルフレビュー by 丸井修司 (ファン))
 


   
         
 


 
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