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レレエモア
『お久しぶりの癒し系ポップ』

  〜10年ぶりのリリースに込めた想い〜 インタビュー=大島栄二

 musiplレーベル利用による自主レーベルwoolly musicを設立した、レレエモアによる癒し系ポップのアルバム『リストワール』。リリースは今年の2月で、その後海外移住やビデオ制作などで忙しかったためインタビューが遅れたものの、今回8月4日からの帰国ライブにあわせ、ようやくイギリス在住のレレエモア、ミイさんにインタビューを行なった。


【お久しぶりでした〜活動再開までについて】

Musipl(以下M):久しぶりですね、お元気でしたか。

レレエモア・ミイ(以下LE):本当、お久しぶりです。はい、元気でした!大島さんはお元気でしたか?

M:レレエモアとしてキラキラレコードからCDリリースをしたのが2007年の9月だったんですけど、それから10年とちょっと経過しています。その間の音楽活動やプライベートはどんな感じだったんですか?

LE:オレンジアパンチをリリースした後、1年くらいは結構精力的にライブ活動をしてたんですけど、その後お母さんになりまして。しばらく育児に専念して、2014年頃から徐々に活動再開した感じです。



『オレンジアパンチ』レレエモア(2007)


M:音楽活動を再開したきっかけは何だったんですか

LE:実は出産したらすぐに活動再開をするつもりだったんですけど、毎日忙しくて気づいたらだいぶ年月が経ってしまって。きっかけは活動休止する前のレレエモアのライブを観ていただいてた方からイベント出演のお話をいただきまして、久しぶりに歌ってみようかなと思いました。そしたらまた少しずつお声がかかるようになったんです。

M:今さら基本的なことを聞きますが、レレエモアというのは、バンド、ユニット、ソロ、のどれなんでしょう?

LE:ユニットです。実質私ひとりですが、おめめのついたウクレレのレレちゃんが相方になってます。

M:レレエモアというアーチスト名の意味を教えてください。

LE:フランス語で「レレちゃんと私」という意味です。ほんとは「レレエモワ」と書くのかもしれませんが、「レレエモア」のほうが見た目がよいかと思ってこの表記にしました。

M:リストワールというアルバムタイトルの意味や、タイトルを付けた理由を教えてください。

LE:これもフランス語なんですが、「物語」という意味です。なのでジャケットの写真もたくさんの本に囲まれて撮りました。収録曲の6曲にはそれぞれ別の主人公がいて、それぞれの物語があるんです。それを感じてもらえたら嬉しいです。

M:今回のアルバムはどのようにしてレコーディングしたんですか。その中のおもしろエピソードがあれば教えてください。

LE:レコーディングはいつもライブでサポートしてもらっている、ベースのガモウユウイチさんとピアノの山口樹里さんに参加してもらったんです。ライブに近いアコースティックな雰囲気にしたかったので。で、レコーディングスタジオの近くに美味しいうどん屋さんがあって、レコーディングの前に3人でそのうどんを食べるのがいつも楽しみでした。

M:今回のリリースで活動再開ということで、今後の活動はどのように展開していこうとお考えですか。

LE:次はまた10年ぶり、なんてことにならないよう、コンスタントに作品を作っていきたいです。オリジナルの童謡のCDとかも作ってみたいです。いつか「みんなのうた」に採用されたらいいなぁなんて思っています。


【セルフ全曲解説】

M:今回の6曲について、1曲ずつ特徴などの解説をお願いします。また、聴いて欲しいポイントがあれば教えてください。

LE:まず、1曲目の「ベアベアー」は「小さな男の子とぬいぐるみのクマさんのラブソング」なんです。私は自分自身がテディベアをずっと前から集めていて家には100体くらいのテディベアがいるんです。クマのプーさんとクリストファーロビン、そして私の息子と息子が大切にしているテディベアをイメージして作りました。この曲、蓼科と川口にあるテディベア美術館のタイアップ曲になったんです! テディベアが好きで良かったです。

 

(ベア ベアー)

 

  2曲目の「まどろむ」は恋する女性の切ない気持ちをうたった曲です。最近恋愛の曲を書いてないなぁと思いまして。で、今回のCDのために書き下ろしました。

  3曲目の「ミュウズリィ」はラグタイムっぽい感じのピアノの演奏で失恋をうたった曲です。軽快なピアノとちょっと切ない歌詞を聴いていただきたいです。

  4曲目の「小さなシャツ」は息子の事をうたった曲です。まだ息子が赤ちゃんの頃、育児をしている中で幸せだけど毎日慌ただしくて幸せを感じているヒマがなかったんです。でもそんな時に幸せだなぁと感じられたのが息子の寝顔を見ている時と洗濯物を干す時だったんです。小さな可愛いらしいシャツを干すと私もお母さんになったんだなぁという実感がわいて幸せな気持ちになれて。世のお母さんはきっと私と同じ思いなんじゃないかと思います。

  5曲目の「カナシミとさようなら」は失恋に苦しんで自暴自棄になっていた友達に向けた曲です。その友達にはそんなこと伝えてませんが。自分の存在価値に気づいてほしいと思ったんです。その彼には愛されなかったとしても、彼女を愛している人はたくさんいるんです。家族とか友達とか。自分にもっと自信を持って、前向きになってほしいと思って書きました。

  6曲目の「ワタシをシアワセにするものたち」は東京を離れて故郷で起業する友達がサロンで流す曲を書いてほしいというので作りました。大好きなものはたくさんあるけど、結局一番は近くにいる大切な人の笑顔だったり、その人と過ごす時間だったり。 聴く人がほっこりとハッピーに感じてくれたらいいなぁと思ってます。

M:3曲目の「muesli」はレレエモア以前に活動していたユニットMiNa gardenberry時代のアルバムにも収録していた懐かしい楽曲です。14年の時を経てまたこの曲を歌おうというのは、どういう思いが込められているのでしょうか。

LE:ミュウズリィはピアノが中心となる楽曲なんです。サポートしてくれるピアニストが見つかったらまた歌ってみたいなと思ってました。そしたら縁があってとてもステキなピアニストと出会えたんです。ライブでもノリが良くて人気のある曲なのでまたレレエモアとしてレコーディングしようかと思いました。



Muesli (from『イツモノヨウニ』)


【音楽を始めたきっかけ〜これからについて】

M:ミイさんが音楽を始めたきっかけはなんですか。また、影響を受けた曲やアーチストがあったら教えてください。

LE:あまりよく覚えてません。でもうたうことは子供の頃から好きでした。
影響を受けたのは曲を作る上では特定のアーティストではないですがフレンチポップだと思います。
ボーカリストではシンディローパーが好きです。
あと、カーディガンズを始めて聴いた時は衝撃を受けました。可愛いアレンジとボーカルのニーナパーションのアンニュイな歌声がステキで!

 

(カーディガンズ カーニバル)

 

M:その他、今回のリリースに関して、あるいはそれ以外のことでも構いませんので、ファンの皆さん、またこれから興味を持とうかなという人に向かって、メッセージはありますか。

LE:皆さん、いつも気にかけて応援してくださりありがとうございます。
そしてこれからもよろしくお願いします!

M:その他、これは言っておきたいということがありましたら、自由な形式でどうぞ。

LE:実は、4月からイギリスで生活することになりました。まぁ1年間だけなのですが。
 そんなわけでこの1年は今までみたいにライブをたくさんすることができないので、皆さんにお会いする機会が減ってしまうと思います。でもこれを機に今までニガテで怠けていたSNSとかブログとか、もっとマメに更新していこうと思います。
 あ、でも現在一時帰省しているところです。この帰省中にライブをしますので、ぜひ会いに来てください!


【レレエモア ライブ情報】
   8/4(土)OSC湘南シティ (インストアライブ)
   8/9(木)岩本町 eggman tokyo east
   8/10(金)東新宿 LOVE TKO


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