Inside of the door
 
『33番地』
 彼らの曲はライブ会場にいくか彼らのHP通販で買うかしか入手方法がない。この楽曲クオリティであるにもかかわらず。はるか昔は音源を買ってもらうためにライブをやっているというのが音楽ビジネスの一般的だったのだが、最近はライブに来てもらうために音源や、無料動画などを駆使して関心を持ってもらうのが当たり前になってきている。そうなってくるともはや音源を売るということにあまり重きを置かないアーチストも出てくるのは当然で……
 
  (レビュアー:大島栄二)  

 
『11月』
 歌詞に具体性のない表現が連なっている場合、普遍性は高いので多くの人に共感してもらえいる可能性は出てくるが、一方で具体的でない分、イメージが形になりにくく、共感にまで至らない可能性も高くなる。相反する効果につながるのだとしたら、じゃあどうすればいいのかと問われるけれど、この曲はひとつの答えになっているのではないかと思うのだ。「同じさ、同じさ」「分かったよ、僕にもさ」「寂しくないよ、ひとりじゃないよ」「もうすぐ朝が来るのさ」という……
 
  (レビュアー:大島栄二)