BUCK-TICK
 
『New World』
 BUCK-TICKがビクターに復帰する。メジャーデビューから29年目に古巣に戻るというニュースはそんなこともあるのかと個人的にとても感慨深いものだった。デビュー前、表参道のあちこちに貼りまくられた「バクチク現象」の白黒のステッカー。そこから29年メンバーチェンジをすることなく、常に第一線で武道館を埋めるパワーを持ち続けている。そんなバンドは滅多にいない。一度レーベルを移籍すると元の場所にはなかなか戻っていけないものである。本人たちの……
 
  (レビュアー:大島栄二)  

 
『惡の華』
 BUCK-TICKは僕がビクターレコードに入った年の看板アーチスト。ロックバンドブームが巻き起こっていたまさにど真ん中の頃のバンド。それが平成元年なのでもう26年。無論インディーズ時代もあり、来年には結成30年を迎える。映像を見ても判るが、解散して再結成したようなバンドとは明らかに違う最先端現役の迫力を持っている。浮き沈みは多少あろうが、この年末にも恒例の武道館公演を実施する。バンドが活動を続けることの難しさは重々承知しているが……
 
  (レビュアー:大島栄二)