CORNELIUS
 
『あなたがいるなら』
 コーネリアスこと、小山田圭吾が「うた」うだけで、ここまで胸の奥に響く何かがあるのは何なのだろう。音響美の細片への零落と映像の共振率を高めてゆくほどに彼はどんどん寡黙にときに「あ。」しか発しなくなくなり、または客演の歌手にうたを任せたりしながら、世界の中で受け入れられるオルタナティヴで先鋭的かつポップな日本人アーティストの存在としては稀有なものになっていった。スティング、ベック、ブラーなど名だたるリミックス・ワークスから……
 
  (レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))  

 
『Drop-Do It Again』
 ”引き算の美”で、私的に想い出したのは、この水のあわぶく音色、絞られた言葉、枯山水(KARESANSUI)的な趣き、コーネリアスの今曲だった。映像演出の美含め、いまや彼は世界的評価の高いアーティストの一人になり、リミックス・ワークから最近ではMETAFIVEへの参加まで90年代、00年代、10年代を多様に果敢に渡り歩いてきている。しかし、元々はとても情報量の多い音楽をやっていた。フリッパーズ・ギターでの活動、多くの音楽的語彙のパスティーシュで……
 
  (レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))