KAN
 
『長ぐつ』
 以前に、このmusipl編集長の大島氏がKANについて取り上げていた。そのときは『50年後も』だったが、彼は『愛は勝つ』以前と以降で変わったのではなく、以降で自身の音楽への向き合い方が変わり、その後もずっと仏留学や模索を経て来ている珍しいアーティストでありコンポーザーであると思う。たとえば、エルトン・ジョンやビリー・ジョエルの有名曲がどんな形式で流れても分かるように、KANは潔くもポップネスの振り切り方と茶目っ気を右顧左眄し、職人気質な……
 
  (レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))  

 
『50年後も』
 愛は勝つの人と思われがちなKAN。思われがちというか、あの大ヒットなのだからそう思われて当然、というかそうなのだ。愛は勝つの人なのだKANは。ヒットが大きければそのイメージが焼き付くし、その後普通程度それ以上程度に活躍したところで大ヒットのピークには遥か及ばず、いつまでも愛は勝つの人という認識を払拭することは難しい。だが、KANは淡々と活動し、並程度以上の規模の活動を続け、生み出す曲は大ヒット曲に勝るとも劣らないクオリティを維持し続けている ……
 
  (レビュアー:大島栄二)