SUPER BEAVER
 
『予感』
 現在もっとも勢いのあるバンドのひとつといって間違いないのではないだろうか。春には初の武道館ライブが即日ソールドアウトし、この曲もゴールデンの民法ドラマ主題歌に抜擢されている。ただまあそういうビジネス的な好調不調はどうでもよくて、音楽的にどうなのかがやっぱりバンドには大事なことで。2年前にレビューした時も感じていたのだが、このバンドのサウンドには強さがある。渋谷のボーカル力、メッセージ力の卓抜さはもう聴けば一発で理解できることだが……
 
  (レビュアー:大島栄二)  

 
『ありがとう』
 メッセージ性というのは単純でシンプルな方が強くなる。それが繰り返されることでさらに説得力を持つ。そんなことは分っちゃいるけれどもそんなことを表現できる人はほとんどいない。なんでだろうか。おそらく、そんな単純なことはわかってるよ今更言わなくたっていいよと思ってるからだろう。そういう意味ではこの曲はコロンブスの卵的な新鮮さがある。ありがとうありがとうと繰り返す。そのありがとうの理由が重ねられる。どれも、当たり前のことが並べられている……
 
  (レビュアー:大島栄二)