ラッキーオールドサン
 
『旅するギター』
 ほのぼのとしていてイイね。旅するギターというタイトルのMVで2人がツアーで各地を回る旅先でのさまざまなシーンが次々と映し出される。京都や大阪、神戸といった関西でのものが多いように思えるが、全部の場所を特定できるわけではないし、特定することに意味も無かろうし、そういうシーンは、彼らが過去にそれからこれからどこに行こうと、それらのひとつの象徴としてとらえるべきだろう。いろいろなところに行っている、2人の表情がどれもこれも楽しそうで……
 
  (レビュアー:大島栄二)  

 
『ゴーギャン』
 日本で解釈される“ヒッピーイズム”はどうにも型枠の中で解消されてしまったり、地域振興の一環で援用されてしまうところがあるが、こういう音楽がある場所でこれから鳴らされることが増えるだろうという意味文脈で、いつかのノマドロジーのような概念が聴き手や視聴者に問いかけるのではないだろうか。フジロック・フェスティバルでのフィールド・オブ・ヘヴンというステージで、ぐにゃぐにゃのサイケデリアで一時間弱、見事にトリップさせてくれた……
 
  (レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))