Satomimagae『Niji』 Next Plus Songコネクトーン『STAY』

たこやきレインボー
『なにわのはにわ』

 突っ込みどころがたくさんあってどこから突っ込めばいいのかもよくわからないし、そもそも突っ込む意味あるのかとさえ思う。単純に面白いなと思ってればいいのかもしれないし、かつて音楽の世界にビートルズが登場した時とかサイケデリックな何かが登場した時とかも「こんなのよくわからん」と思われたのだろうし、だからこういうのが百花繚乱出てくること自体はけっして悪いことなんかではない、はずだ。ただ、こういう大人の作ったコンセプトに抵抗も無く笑顔で歌い踊る女の子たちが沢山湧いてくるのはやはりモー娘以降の話なのだろうと思う。それまでバンドで一山当てたい(というかそれしか進路が見当たらない)18歳を吸収してはテクニックを教える専門学校というものが、モー娘以降自分の娘をそういうのに育てたいという親のニーズに敏感に反応してキッズスクールを開設していった。僕もオーディションなる催しにレーベルの人だから呼ばれて何度か行ったが、スクールに行ったはいいものの、その先の進路がよくわからないという少女たちが礼儀正しく歌っている姿を1日中眺めていただけにすぎない。僕のインディーズレーベルではそれをすくいあげることは最初から無理だが、大手プロダクションにとっては宝の山に見えたのだろうか。以来雨後の筍のようにアイドルグループは登場し、AKBのようなおばけビジネスも成功してしまう。柳の下にどじょうは意外と沢山いて、そこそこビジネスになるから綺麗な衣装と振付けとビデオクリエイターをあてがって作品はできてしまう。いや、これスゴいですよ。その辺のアマチュアロックバンドが100組束になっても敵わないクオリティだし、動画の再生回数。関ジャニ∞が出てきた時もここまで振り切るかと思ったけれども、アイドルグループにタブーなんてないんだなと改めて感じた次第。いや、ホントに頑張ってください。
(2014.12.11) (レビュアー:大島栄二)
 


   
         
 


 
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