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永井龍雲
『想い』

 僕のオフィスにはLPレコードがいくつか飾られているのだが、その中にこの人のアルバムもある。その他の有名なアルバムに混じってて、来客からは「これ誰ですか?」と尋ねられるのだが、永井龍雲は中学高校時代に本当によく聴いていたシンガーだ。同時期に松山千春や長渕剛が大スターに駆け上っていく中、なかなか売れなかった彼がグリコアーモンドチョコのCMソングに抜擢されて「これは売れるか!」とワクワクしたものの、オンエア開始直後に山口百恵が婚約を発表し、CM枠はすべて百恵友和の懐かしCMに切り替わり、プチヒットに留まってしまった。そこからしばらく経ちやっとのことで夜のヒットスタジオに出演することになったが、彼の曲の中でもベスト3に入るほど暗い歌を歌ってしまい、またもヒットには至らず。個人的には悲運のシンガーソングライターとして位置づけられている。そんな彼の初期の名曲を。残念ながら当然のように動画が無くて申し訳ない。
(2014.12.27) (レビュアー:大島栄二)
 


   
         
 


 
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