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大塚愛
『プラネタリウム』

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 4月にリリースされた大塚愛の最新アルバムのリード曲の動画を見て、僕はぶっ飛んだ。ん?これは何なんだろうと。エレクトロニカ?それともPerfume?いや、そういうレベルではなくて昔でいうユーロビートリミックスのような、もはや原形とどめてないだろう的な感じで、本当にぶっ飛びました。大塚愛はどこに行くのか、どこに行かされようとしているのか。もしかすると新しいファン層を開拓しようという新たなチャレンジをしているのか。それとも、往年のヒット曲しか知らないファンともいえない人にはわからないけれども昔からアルバムではチャレンジを繰り返していたのか。結局僕ごときには正解は判らない。けれども、往年の名曲プラネタリウムのPVをavex自身のアカウントでつい最近公開したことが新作の多少のプロモーション効果を狙ったものだとしたら、新しい試みのサウンドをテコ入れするには「The大塚愛」的な名曲の力を借りざるを得なかったのだろうと思われる。しかし昨年の新曲はほぼフルサイズで公開しているのに、プラネタリウムのPVは1コーラスで切っていて、もしかすると新曲よりもまだ往年の名曲の方が商品価値は高いとavex自身が値踏みしていることの現れなのかもしれないと邪推したりする。とはいえ、アーチストも食っていかねばならず、レコード会社も食っていかねばならず、そんな中で過去の資産とこれからの展開を両睨みして進んでいくところに、現在進行形のアーチストの面白みがあると思う。存命中は人格否定までされたマイケルジャクソンも死んでしまえば絶賛される。やはり生きて今をもがく姿こそ、興味深いことだなあとあらためて思う。ここでは2分ちょっとのプロモではなく、フルサイズのテレビ出演動画で楽しんでいただければと思います。新曲昨年の曲などは、文面の中のリンクから飛んで行ってご覧ください、興味のある方は。
(2015.7.11) (レビュアー:大島栄二)
 


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