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スーパーアイラブユー
『ハッピーエンドでよろしく』

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 人生なんて究極の自己肯定のための限られた時間だと思っている。そのために、人は金を持とうとしたり、経歴を持とうとしたり、宗教に頼ったりする。しかしどれだけ金を持ったところで際限はなく、どんな肩書きを身につけたとしても上には上があり、多くの宗教が存在するということは正解の宗教というものも存在しないということであり、だから客観的な尺度を用いた自己肯定など永遠に完成し得ないということもまた事実だろう。だから、自己肯定のための旅である人生に、完成などは無いのだ。しかし、自己肯定を客観的な尺度に頼らないのだとしたらどうだろう。親に叱られ、先生に叱られ、先輩に脅され、上司に叱責され、同僚に足をすくわれる。そういう現実から逃げ込んだネットの世界では顔も見えないどこかの誰かが勝手なモラルを押し付けてくる。そんな他者の価値感が自分を認めないのであれば、「気がふれているのはアイツらの方だよ、だから大丈夫」という呪文を唱えれば気が楽になる。そんなセリフから始まるこの歌は、続く全ての歌詞が人生讃歌になっている。素晴らしい。いろいろな価値感がぶつかりあうのが社会というものであるのなら、自分以外のすべての存在を「気がふれているのはアイツらの方だ」と断言すれば済む。だが、それでもそんな自分の断言に自信を持つのは意外と難しいから、そんなことを一緒に言ってくれる友人が1人でもいてくれたら、それで人生は完成するのではないだろうか。スーパーアイラブユーというこりゃまたぶちまけちまったな感のある名前のバンドが歌うにふさわしい、これは究極の人間愛の呪文である。本当に素晴らしい。くじけそうになっているすべての人、いや、そんな誰のことだかわからない多くの人のことはどうでもいいから、くじけそうになっているキミとお前とあなたの、たった3人だけの耳に届けばいいなという願いを込めて、僕の今日のレビューにさせてください。
(2016.2.23) (レビュアー:大島栄二)
 


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