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AKB48
『365日の紙飛行機』

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 3歳9ヶ月になる息子がこの歌にはまっている。朝ドラの主題歌のこの歌、毎朝は観られないので土曜日にまとめて6話観るのだが、その間息子は家の中で遊んでいて、この歌のところになると急いでテレビのところにやって来る。熱心に聴いている。だからホントは歌のところ飛ばしたいのだけれど、それが出来ない。ときどき「もっと聴かせろ」というので歌だけ繰り返したりもする。最近はこの歌を頻繁に歌っている。歌詞の意味もよくわかってないだろうに、結構正確な歌詞で歌う。耳コピ力ってすごいなと思う。朝ドラの歌のシーンは静止画スライドアニメなのでAKBのルックスなど一切関係なく、だから息子は単純にこの歌が良いと判断しているのだろう。とても興味深い。大人はどうしてもAKBが好きだから聴くとか、逆にどうせAKBなんだろとかいうことで聴かないとか、そういうことをしてしまう。良い歌ってなんだろうとは別の視点で。無名のアーチストに光をあてる音楽情報サイトと謳っているこのmusiplでAKBを取り上げるって何なんだと正直思う。今さらなぜAKBをと。ただ、僕は息子が大好きで歌っているこの曲には、何か良い歌のヒントがあるんじゃないかと思うのだ。ここで日々取り上げている無名なアーチストの曲を「どうせ売れてないんだろ」として最初から聴きもしない人が多いのを知っている。そういう反応に悔しい想いをさせられている。では、「どうせAKBだろ」といって聴きもしないのはどうなのか。それは結局「どうせ売れてないんだろ」の逆バージョンでしかないのではないだろうか。まあその判断は皆さん自身に委ねたいが、少なくとも、何の先入観もない小さな人はこの歌が大好きだし、そういうところからでも、童謡以外の歌への興味を持ってくれれば、それはそれで良いんじゃないかなあと。この歌の歌詞の「思い通りにならない日は明日頑張ろう」というのを訳も判らずに小さな人が口ずさみ続けているのは、将来の彼の人生にとってすごく良い影響があるんじゃないかなあという気がしている。息苦しい今の世の中に生きるには、とても重要な示唆だと思う。
(2016.3.21) (レビュアー:大島栄二)
 


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