The fin.『Veil』 Next Plus SongB'z『だからその手を離して』

コハクノアカリ
『愛の底』

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 バイオリンロックと呼ぶか呼ばないかの線引きは一体どこにあるんだろうか。このコハクノアカリというバンドは、おそらく、おそらくだが、個人的な印象だが、これはバイオリンロックではない。バイオリンが入ってはいるが、そこに過度に耳を傾けるのは間違いだろうし、先入観を持たずにただ聴けば、そこに焦点を当てることにはならないはずだ。楽曲を通して前面に出てくるのはfumiさんの声である。だからどうしても言葉で定義するのであればこれはボーカルロックバンドなのだろう。いや、そんな言葉は存在しないしヘンだし、だからそんな呼び方もおかしいのだけれど。HPを見てみるとバイオリンのmakoさんはサポートメンバーだそうである。うん、やはりそうだな。サポートの音色をバンドの特徴として前面に押し出すのは無理がある。やはりこれはボーカルロックなのだ。いや違うけど。ボーカルfumiさんの全音域を通してファルセットのような声質が、心地良い。それはあくまで僕にとってというだけで、万人がこれを心地良く感じるかどうかというと、きっとそんなこともないだろう。だが、なにゆえ全人類が心地良く感じる必要などあるのだ? 必要があると主張したところでそんなことは不可能だし、大事なのは、僕自身が、そしてあなた自身が心地良く感じるのかどうかということだろう。だから僕は自信を持ってお勧めするし、レビューも書く。少なくとも、この動画が公開から半年で2700回程度の再生で留まっていてイイような音楽ではないのだと思う、思うのですよ。
(2016.4.8) (レビュアー:大島栄二)
 


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