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Jamie Lidell
『Walk Right Back』

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 最近発売になった新作アルバムを一聴したところ、曲の印象がかなり変わったように思えた。以前からその傾向はあったものの、ソウル方向にぐぐっと寄った感じなのだ。ただ、ファンク的な流れに乗ってみました、という安直な試みとはまるで違う。元々得意な(というか彼の特色と言える)雑食性あふれるエレクトロ調のタイトさにファンクの揺らぎを加えたような曲、とでも形容したらいいのだろうか。今回、多くのゲストプレイヤーを招くことによって、この変貌をより確固たるものにできたのではないか。資料解説的なことは私自身の無知もあって何も言えないのだが、例えばD’AngeloでおなじみのPino Palladinoがベースを担当していることでも、今作における彼の志向をご理解いただけるだろう。大人のムードを漂わせつつ、魂を揺さぶるようなビートがたまらない。この足元から、そして腰から動いてしまいそうなリズムに乗らないわけにはいかない。新作にして最高傑作、と断言したい。
(2016.11.2) (レビュアー:夜鍋太郎)
 


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