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ふちなし
『教頭先生、また明日』

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 どうやったらこういうテイストになるんだろうかって不思議です。怪談なのか、そうではないのか、でも他の情報を入れずにMVだけ見ると完全に怪談。映像だけじゃなくて、歌詞でもなくて、もはやサウンドだけでも怪談。このおどろおどろしい雰囲気はルートをボボボボンと鳴らし続けるベースから生まれてんだろうか。そこに不協和音のようなキーボードの音が被ってくると、おどろおどろしい雰囲気が更に増していく。アンダーグラウンドというのとは違ったテイストで、この音楽を買うのは誰だろう、ライブに行ってこのおどろおどろしいテイストに浸りたいのは誰なんだろうと思いが巡る。でも天然ハッピーなものを求めてる人ばかりじゃないしなあ、スクリーモで吠えているだけに思えるようなバンドでも、人気のあるのは人気あるからなあ。そう考えれば、このおどろおどろしいテイストのライブも、見たい人はたくさんいるのかもしれない。問題は、そういうテイストを求める人がどのバンドのライブに行けばいいのかということで、だから答えましょう、ふちなしです。岡山を拠点にした活動らしいので、観に行くのも結構大変という人も多いでしょうけどね。でもまあ、大都会の人たちは近所でいろいろなモノを観ることができるのだから、たまには地方に遠征してまでも、現場でしか観られない何かを、観るということもやったっていいのではないでしょうか。
(2017.6.2) (レビュアー:大島栄二)
 


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