The Beatles『While My Guitar Gently Weeps』 Next Plus Song篠﨑薫『南風』

Swimbrights
『secret garden』

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 何はなくともドラムの音が耳に刺さってくる。めっちゃ叩いてる。こんなに打数の多いドラムってメタルの曲ではよく聴くけど、あれはだいたいに於いてそんなに必要なのかと問い質したくなるくらいにタムを並べてて、バスドラにくっつけて設置できなかったり重量的にムリだったりでタムのためのフレームを準備してまるで要塞のようになってたりする。その異様なドラムセットで圧倒したいだけなんじゃないのかとか穿った見方をしたくなるわけで、そんなセットでめっちゃ叩いてても、そりゃ叩かなきゃそのセットが持ったいないだろ泣くだろという感じなのだが、このドラマーのセットは実にシンプルで、なかなかドラムをアップにしてくれないからハッキリは判らないけどもバスドラにスネア、2タムにハットとシンバル2つ。それだけ。普通の練習スタジオにだって標準で設置してあるシンプルなもので、それでこれだけの打数。打数だけじゃなくてひとつひとつの音が強くて濃い。手首ももちろん使っているが肩から動かして叩いているので強いのだ。肩から動かすのだから1ストロークの動きが大きい訳で、それでこれだけ打数が多いというのがちょっと驚きというか、他の音が聴こえなくなるくらい集中して聴きたいくらいだ。めちゃカッコいい。ジャンル的にはエモというところに属する音楽で、エモでは英語詞のバンドがかなり多いが、この曲は断然日本語詞で、それがカッコいい。この動画は3年前のもので、最近の動画というと昨年の台湾でのライブ映像がアップされているだけ。今年も台湾ツアーが控えているそうだが、その台湾ライブ動画では音が割れ割れで何語で歌っているのかよくわからない。でも会場の客は超盛上がっていてダイブとかやっちゃってて。そういうのを見ると結局は何語の歌詞であってもサウンドがすべてなんだろうなあと確信してしまう。そもそも僕だってドラムの音に集中しちゃってそれだけでめちゃ感動しちゃってるしなあ。
(2018.4.30) (レビュアー:大島栄二)
 


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