Joe Armon-Jones『Starting Today』 Next Plus Song朔良『Inging』

シロとクロ
『night walking』

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 なんと爽やかなのだろう。サウスポーギター&ボーカルのひのくんが終始笑顔。見れば一目瞭然のイケメン。イケメンというべきか、キュートなルックスが多くのファンを一瞬につかむだろうことは想像に難くない。ルックスというのは生まれ持ったものではあるが、後天的に獲得する要素も実は少なくないとこのMVを見て確信するよ。冒頭でも書いたように終始笑顔。この笑顔がルックスの良さを倍増させている。たくさんのバンドを見ていると、こんな笑顔で歌っているシンガー、演奏しているミュージシャンはほとんどいない。音楽ジャンルにもよるけれど、とにかく熱唱しようと眉間に皺を寄せるバンドがほとんどじゃないか。ライブハウスに行っても、売れてないバンドの多くは目を閉じて歌っている。それでファンの心がつかめると思ったら大間違いだ。目を開いて客席を見るべきだ。客席に視線を向けたところで、スポットライトを浴びながら暗い客席を見ても何も見えない。そりゃ何も見えないさ。だから視線を向けようが向けまいが同じことだろう見てないんだからと言うかもしれない。だが、客席の人はステージの人が見えるのだ。真っ暗な客席に目を遣れば、客は視線が合ったと思うだろう。現実には見えてないのだけれど。でも、それでいいのだ。それで胸がときめくかもしれないし、ときめかないとしても、客席のことを気にしていないようなステージ上の人のことを、客は大切な相手として考えたりはしないのだから、やはり客席のことを意識しているよというサインとして客席に視線を遣るべきだ。そして出来ることなら笑顔をふりまいた方がいい。それはポップミュージックに限らずだ。ブルーハーツのヒロト(現クロマニヨンズ)なんて笑顔が爽やかだし、ライブでその爽やかさを惜しげもなく披露する。武骨な顔つきでも、パンクロックでも、笑顔でいいのだ。
 シロとクロのひのくんのルックスがとびきりなのは、終始笑顔というのが重要な鍵だと思うし、それを日頃から心がけているから自然と笑顔をふりまけているのだろう。音楽が3人のサウンドとは思えないくらいに密度の濃いポップミュージックというのは聴けば判ることで、このレベルの高質の音楽にこの爽やかな笑顔があれば、来年の今頃にはどんなバンドに成長していることだろうと想像もつかない。
(2018.5.24) (レビュアー:大島栄二)
 


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