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サカナクション
『忘れられないの』

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 最初YouTubeのアイコン見たときに高中正義かと思いました。アイコンちっちゃいからね。ヤシの木みたいなの映ってたからね。んで、クリックしたらサカナクション。映像がまんま70〜80年代の地上波民放テレビ。11PMか、タモリの今夜は最高あたりを彷彿とさせる。サカナクションの山口一郎が子供の頃にそういうのを見ていたのかどうかは知らないけれど、何らかのオマージュがあるんでしょう。彼らのMVの縦横比は一貫して横長、通常のテレビの16:9よりも横長の動画も多数ある中、この4:3の縦横比でMVを制作しているというのも、明らかに昔の地上波テレビを意識している現れなのでしょう。元々音楽性の点でもかなり多様な幅広い音楽を示してきたサカナクション、このMVよりも2週間ほど早く公開されたMV「ナイロンの糸」での地味にスタイリッシュなサウンドや世界観とはまったくかけ離れたこのMVと楽曲を見たからといって、別に今さら驚いたりはしません。その多様性には驚かないけれど、この70年代テレビ文化を忠実に再現しようというようなこだわりの深さにはちょっと驚きます。肩幅の広いスーツとか、どこから持ってきたんでしょうか。今はそんなの売ってないですよねきっと。まあスーツくらい必要とあればオーダーメイドで作れるでしょうけども。山口一郎のこのキャラ(敢えて、キャラと言いたい)は、最初は高中正義かと見間違えたけれど、よくよく考えると杉山清貴なのかもしれんとも思います。いやまあそんなのどっちでもよくて、どっちでもなかったとしてもそれでもよくて、いずれにしても70年代〜80年代のテレビ文化に「懐かしい〜」などと感じるのはそこそこ歳いったおっさんおばさんなのであって、サカナクションを聴いている若い人たちにとっては未知のファッションや文化として、逆に新しいと感じられたりするのでしょうか。そこから70年代80年代のファッションが流行ったりしたら面白いなあ。ほら、太い黒ブチのメガネが流行ったのとか、何周遅れなんやねんとか思いましたけど、若い人にとってはアレが最先端だったはずだし。というか、2007年メジャーデビューのサカナクションを聴いていて公開数日のMVをチェックしている約300万人のファンたちが、本当に若い人なのか、それとも80年代の文化を体験している人たちなのか、その辺が既によくわかってないので、レビューもこの辺で終わりにしておきます。確実にいえることは、このMV面白かったということです!
(2019.6.29) (レビュアー:大島栄二)
 


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