スピッツ『優しいあの子』 Next Plus Songさらばルバート、空を飛ぶ『悲しみがある』

Lenny code fiction
『Vale tudo【MAKE MY DAY】』

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 ギターがカッコいい。めちゃカッコいい。ドラムもカッコいい。手数が多くてひとつひとつの打音が強い。こういうの、とってもロックでカッコいいなと惚れ惚れする。ギターが速弾きでドラムの手数が多いといえばすぐにハードロックやヘビメタを思い浮かべるが、そういうサウンドとはまったく違った種類の音。メタルのドラムだとやたらとシンバル関係が多いし、バスドラがツインということもある。つまりドラマーが扱う叩きものの数が多いのだが、これは違う。構成は基本にちょっと付け足した程度のものだし、常時叩いてるのはほんの一部で、同じ太鼓をひたすら速いビートで叩いている。シンプルで強い、まさにロックンロールなドラムサウンド。ギターも同じようなもので、弾いているのはひたすらリフで。自分が目立つようにソロパートを弾いてるのではなくて、リフ。しかしリフといってもチャカチャカとバッキングをやってるのではなくて、ソロと思いたくなるような複雑なフレーズを淡々と弾き続けている。この速いサウンドに載って歌われる歌詞にメッセージ性が強く込められているわけでもなく、いや、メッセージはあるんだろうけれど、それを伝えるために歌っているというよりも、声すらただのサウンドとして音楽を奏でるために歌っているという印象で、聴いていて心地良いし、身体が自然と動き出すような衝動を覚える。彼らはテレビアニメのオープニングテーマを担当したこともあり、その曲のMVはどこかのスタジアムでドローンを使用して撮影されている。お金かかってるなあと思うし、公開から1年ちょっとで180万回以上再生されている。人気者なのだろう。だがこのMVはスタジオバージョンで、基本的にそんなにお金がかかった風でもなく、実にシンプルな作り。だがそれ故に映像的なギミックもなくて見る者はバンドとしての演奏とサウンドに意識が集中できるし、彼らのロックバンドとしてのすごさを実感できるんじゃないだろうか。
(2019.9.23) (レビュアー:大島栄二)
 


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