いきものがかり『Sweet! Sweet! Music!』【そんじょそこらの精神論ロックよりも遥かに想いが伝わるし響く】
つい最近テレビにいきものがかりが出てて、そういえばこの人たち結構前から活動しているよな、でもいつまでも新人って感じなんだよな、なんでだろな、なんでなんだろな、多分きよえちゃんが童顔だからじゃないかな、いくつなんだっけ、まだ20代半ばじ ...
Lunchu『summer records』【有名でも無名でも、そんなん関係なく好きなものは好き!】
好きである。はっきり言おう、好きである。勝手な印象をいうとすれば、出てきた頃のフリッパーズギターを思い出す。その音楽が登場した時代背景や複数曲でのクオリティやマジョリティによる期待感や、そういうことを詳細に比較し始めると軽々にフリッパ ...
Trifolium『さなぎ』【ただそこにある、純粋に美しい音楽】
音楽表現を志すというのは出発点においてただただ純粋なものであるはず。多くの人たちにとってはテレビで聴いたことのある歌謡曲だったり、あるいは教育テレビや幼稚園保育園で聴いたり親から歌ってもらった童謡だったりするはず。その原点で楽しかった ...
The Coral『Miss Fortune』【もはや貫禄を感じさせるリヴァプール出身バンド】
リヴァプール出身。この偉大なる響きのバンドに何度も騙されてきたけれど、彼らはデビュー時から好きだ。ロックンロールリバイバルブームの中、若々しさよりも貫録さえ感じさせるバンドで、雑食性のある曲もかっこよかった。サイケっぽさもいいし、何よ ...
canalclan『夜の女王』【スタイリッシュでカッコいい系の音楽と、バンド名の在り方について】
少しばかりハスキーな女性ボーカルが乗っかるのはファンクなサウンド。「ディスコリバイバルをキーワードに、80sディスコを現代風のダンスミュージックへと昇華したような音楽」とHPにはある。カッコいい。こういうテイストの音楽をファンクと言う ...
LIFE GUARD『ブルーライン』【ミュージシャンの魂、破壊してまでも】
うおおおお、楽器壊してんぞ! ミュージックビデオのためだけに楽器がバラバラになってるぞ、冒頭で地面に叩き付けられたベースがスタインバーガーみたいになってるぞ。そこまでしてるのに公開から2年半で2100回ちょっとの再生ってもったいないよ ...
Prince『Kiss』【唯一無比なポップネスを携えた象徴〜訃報に寄せて〜】
彼にリアルタイムで出会ったのは、すでにどこか伝説化し、成功をおさめたポップ・スターとして、1999年の終わり、筆者は今の”京都”が”KYOTO”ではないように、四条寺町通のレコード・ショップで『RAVE un2 the J ...
岡崎体育『MUSIC VIDEO』【ミュージックビデオのあるあるをそのまま曲に】
ミュージックビデオのあるあるをそのまま曲にしてビデオにしたと話題の曲。見てみるとたしかにあるあるだ。ミュージックビデオを作ったりすることもある立場としては、じゃあ他にどんな手法があるんだよとか思ったりするし、マイケルジャクソン並の予算 ...
宇多田ヒカル『traveling』【とても健康的な深呼吸〜新曲「花束を君に」に寄せて】
国民的歌手ともいえる重い悲哀と、微かな希い的な何か。このようなタイプキャスティングされた言葉を附箋の役割にしないといけないくらい、嵐の季節に彼女は颯爽と戻ってきた。「花束を君に」、そして、「真夏の通り雨」。二曲とも、散り生きて、咲き活 ...
Breakbot『Get Lost』【ファンクなディスコ回帰の最終兵器】
ファンクなディスコ回帰。ここ数年来の大きな時流というか流行りがある(あった)中、遅ればせながら、ようやく出てきた大本命(あるいは最終兵器)。とは言っても、おそらく本人たちにその自覚も気負いはなく、ただマイペースに、自分たちの好きなジャ ...