Tara Jane O’Neil『Elemental Finding』【パートナーをを後ろ倒しにして水に沈める儀式】
最近アルバムをリリースしたタラ・ジェイン・オニール。マルチなタレントで活躍する彼女の、曲はもちろん良いんだけど、このビデオは一体なんなんだろうか? 家族だと思われる2人組が川や海に入っていく。そしてひとりがもうひとりを後ろ倒しにして水 ...
古賀小由実『くものすきまに』【レビューとはもはやいえない、単純に好きな歌と声】
2年半前にレビューした古賀小由実の動画のライブ映像がYouTubeから消えていて、そこがレビューだけが残る廃墟のようなページになっていまして、うーん、なんか残念だなあと思ったりして。なので、昨年のライブ映像を新たにピックアップ。佐賀を ...
LONGMAN『Back Home』【ジャンルがどうとかどーでもいいレベルのカッコ良さ】
メロディックパンクバンドというものが独特の世界を持ったジャンルだということはもちろんのことで、不用意なことを言うといろいろな方面からバッシングが飛んでくる可能性があるので少々怖いのだけれども、敢えていろいろ言おう、頑張って。メロディッ ...
Joe Goddard『Home』【ゴージャスでファンキーな曲調が最高に気持ちいい】
Hot Chipは以前レビューしたが、今回はメンバーのソロを扱いたい。Hot Chipとは雰囲気が違う、ゴージャスでファンキーな曲調(肉感的と言ってもいい)が最高に気持ちいい。これはアルバムも期待できそう。国内盤は5月発売予定だから、 ...
バックドロップシンデレラ『フェスだして』【フェス、そんなに出たいですかね??】
とっても個人的な意見なので無視してもらうのがいいのだが、フェスっていうのは昔の歌謡業界における紅白歌合戦のようなものじゃないかなあとこの10年以上思っている。バンドも目標があった方が活動に張りが出るし、だからフェスを全否定するつもりは ...
Summer Moon『With You Tonight』【ノスタルジアと野暮ったさと、雨情がどこかに宿っているような】
雨情の響きは美しいが、上田秋成『雨月物語』は背筋の奥が痺れた。そういうもので、雨があがったら、かならず虹が架かるとも限らない世において、壊死を始めた季節感のなかで虹彩を間接的に拭くことが出てくる。フォーカスを合わせてみると、まるで街ゆ ...
井上陽水『クレイジーラブ』【歌い手が違えば曲のイメージも違ってくる】
井上陽水に名曲はたくさんあって、僕はこの曲が一番好きです。これが一番好きっていうファンは少数派だろうなあ。彼の裏の裏の裏のその先まであるような多くの曲に較べて、この単純明快というか、開けっぴろげで突き抜けてて明るい。そういう曲が好きな ...
Uru『フリージア』【初めから思い出のような歌】
ある通信講座の高校生進路読本の表紙が初代『プリキュア』で、予告無しに届いたなぎさとほのかの元気な姿に歓声があがった。趣旨は「高2のみんながこどものころに放映されていた大人気アニメ」だそう。進路を考える僕に、絶対的ヒーローが「元気?」と ...
イトカムトビコ『星流し』【幸せと不幸せの背中合わせを感じさせる、寓話のような歌】
寓話のような歌。言っている中身は実のところ結構シビアでシニカルな話なのだけれども、歌い手のソフトな声質と、ほのぼのとしたリズムによってなんとなく笑顔で聴き通すことができる。「星流し」というタイトルもそれだけを見れば白線流しみたいなノス ...
Maximo Park『Risk to Exist』【このひねくれギターポップ的曲調】
私のイギリスに関する知識はサッカーと音楽のみで構成されている。Maximo Parkの出身がニューキャッスルだと聞いて、アラン・シアラーの特徴的な右手を上げるゴールパフォーマンスを思い出さずにいられない(最近ではキャバイエが好きな選手 ...