ハンバート ハンバート『それでもともに歩いていく』【友情について、子どもの目線からと親の目線からと】
友情を歌った歌。歌の主体は友達になっていく人なのだが、小学生の息子がいるとどうしても親目線で考えてしまう。特に、「親に内緒で冒険する」という言葉。その前が「木の上の小屋と合言葉/落ちこぼれが集まって」で、落ちこぼれは成績的な話なのはわ ...
ストロオズ『MAZY REPEATER』【どこかへ向かいたい思いが渦巻くサウンドだった】
2000年リリースの『MAZY REPEATER』は、豊かなストリングスアレンジと同時に、レトロピアノ弾き語りバージョンが存在していた。どちらもすごく小さい場所から溢れ出し、どこかへ向かいたい思いが渦巻くサウンドだった。しばらくして『 ...
NeneNone『bamboo-2』【エネルギーとか、粋とか、そういうのの素晴らしさ】
前と後ろにカメラをセッティングして撮影し、その2つの映像を左右に並べてるMV。いやあ、よく考えたなあ。普通の人平均レベルから較べたら圧倒的にたくさんMVを見てるはずの僕も、このやり方は見たことがない。OK Goみたいに凝って凝って凝り ...
Goat Girl『Badibaba』【サウスロンドンを中心に活動する若いアーティストの存在感】
サウスロンドンの盛り上がりは止まらない。これまでレビューでもちょくちょく触れてきたが、ロンドン南部を中心に活動する若いアーティストが存在感を放っている。界隈の勢いは2021年を迎えても変わらないようだ。そのうちの一組、Goat Gir ...
H△G『5センチ先の夢』【音楽的にも世界観的にもかなりの幅広さと奥行きを持っている】
イントロでグッとくる。バスドラのビートとコーラス(?)の「ウーウィーウーウー」というハミングのような何かのシングアウトで竹内まりやの若い頃の名曲『不思議なピーチパイ』を彷彿とさせるからだ。今では重厚なシンガーソングライターとしての地位 ...
門脇更紗『いいやん』【もやもやとした「正しさ」から外れることを赦すことが大切】
終始「ダメ」な行ないを具体的に綴って、「いいやん」と赦し続ける。生きるって大変だなと改めて思わされる。ここで歌われているような本音を言葉にして吐き出さず、もやもやとさせた状態で心に溜め込んでしまうと心身を壊してしまうし、そういう人が昨 ...
Absolute area『introduction』【2年前とはまた別次元の力強さを携えて、リスナーの一歩に寄り添える曲】
2年以上前のAbsolute areaのレビュー記事がずっとアクセスされていて、毎月のようにランキング上位に入っている。熱心なファンに支えられているんだろう。それほどアクセス数の多いサイトではないので、他のバンドだって少数のファンが根 ...
上野優太『SLOW DANCE』【当たり前って一体なんだろう】
心地良い曲。MVを見ているとダンサーの動きに眼が奪われて、歌詞の内容があまり留まらない印象だけれど、スクロールさせて動画の部分を画面から外すと、そこには歌詞が書いてあって、それを眺めながら歌を聴けばまたちがったイメージが沸き起こってく ...
non albini『Kyoto』【聴いていて単純に軽快で心地いい】
kyotoとか京都といわれるとすぐに反応しちゃう。でもこの曲、京都っぽさはあんまり感じられなくて意外だった。といっても、じゃあ京都っぽさって一体なんなんだろう。お寺や神社か。古い京町屋のことか。もちろんそういうところもあって、観光客は ...
Arlo Parks『Hope』【彼女の声に包み込まれるかのような感覚】
ロンドンのシンガーソングライター、Arlo Parksのデビューアルバムが届けられた。全体的に温かみとやわらかさのある曲調が印象に残る。また、何よりも強調したいポイントは、彼女の声に包み込まれるかのような感覚だ。ゆったりとしたジャズっ ...