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一十三十一『渚にて』【ねっとりと引き摺るような声と歌唱】

一十三十一の代表曲ってなんだろうって考えても思い浮かばない。ウィキペディアによればシングルのすべてがオリコン圏外で、アルバムも最高位46位。普通だったら完全に忘れられててもおかしくないのに、音楽ファンのきっと多くが知っているのは、その名前にインパクトがあるということも大きな要因なんじゃないかと思う。でも名前が面白ければ記憶に残れるんだったらこんなに簡単なことはなくて、だからやはり名前以外の何かが音楽ファンの意識を留め置いているのだ。僕が彼女をよく聴いたのは流線型のアルバム『TOKYO SNIPER』で、この人シティポップ似合うなと感じながら聴いていた。このねっとりと引き摺るような声と歌唱は耳にも後をひくし、歌詞を耳に残すのにとても効果的。この曲のライブなども本当に耳に絡みつく。普通の歌唱指導の先生につけばきっと強制的に直されてしまって普通のボーカリストになっちゃったかもしれないのがこうして個性的な歌として聴けるというのは単純に嬉しいことだ。10月には新譜も出たが、それはまた違った雰囲気の音楽になっていて興味深い。それにあわせたのか一部旧譜がCDやLPの形でリリースされている。知ってた人も知らなかった人も、今一度耳を傾ける価値があるんじゃないかな〜って、普通に思う。

(2015.12.10) (レビュアー:大島栄二)


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review, 一十三十一, 大島栄二

Posted by musipl