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こどもランドリー『サイダーの曇り空』【この鼻歌みたいな歌が聴きたいんだよなあ】

なんか好き。どこが好きなのかというと、コーラスで入ってくる女性ボーカルの声だ。プロフィールから想像するとギターのmariさんの声だろうか。この頼りなさげな揺れる声に、それでも声を出すぞみたいな小さな決意を感じたりする。最初のソロパートで「いつもどこかで鼻歌を待っている」と歌ってて、そうだよなあ、この鼻歌みたいな歌が聴きたいんだよなあと思わせてくれる。正直言うとそれ以外には特にどうということもない楽曲なのだが、その「それ」が有るか無いかが重要なのであって、その「聴きたい声」があるだけで音楽は成立しているんだと思う。アレもコレもと完成形を追求して非の打ち所のない音楽などツマラナイもの。そんなに良いなと思う声が流れるこどもランドリーなのに、この6月で無期限活動休止だとか、あらあら。HPにあった7月のライブは行われたのだろうか。行なわれてないだろうね。いや、わからないけど。そういうのはバンドにはよくあることだし、どんなことが起きたんだろうとか考えてみるのもインディーズの密かな愉しみでもある。矛盾を抱えながらも仕事に徹するということで続いていく音楽活動と、感情のぶつかりで突然終わりを告げてしまうようなピュアすぎる音楽活動の、どちらに聴くべきものがあるのかは正直よくわかないけれど、個人的な希望を申しますと、この鼻歌みたいな歌声にはまたどこかでお会いしたいものです。

(2016.9.5) (レビュアー:大島栄二)


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review, 大島栄二

Posted by musipl