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アマアシ『連鎖』【速いサウンドの流れと、それを断ち切る裏拍との対比】

ギターのリフが速くて心地良くて、ベースがブイブイ鳴ってて、イントロからもうたたみかけるような印象のサウンド。これこそバンドサウンドだよなあという意見が多いのはよくわかる。そのたたみかける音の流れを歌メロがひとつひとつ断ち切るようにワンクッション置き続けるのがとても興味深い。一区切りの4小節ほどの区切りの最後で半拍ほどの休符が入っていて、その半拍が流れを断ち切っている。では断ち切ることが悪いのかというとそんなことはまったくなくて、むしろそこで聴く側の意識をリフレッシュさせているようにさえ思う。それはギターボーカルが入れる短い単音弾きのリフがそこだけ裏拍にアクセントを置いているが故に全体の流れの中で特に印象に残るのと同じで、そういうのを上手く組み合わせていることが、この曲を単に速いだけの有象無象なバンドたちの曲と一線を画しているひとつの要因なのだろう。彼らは楽曲も印象的であり、ビデオも高いクオリティで作っているにもかかわらず、音源は自主制作のものを数枚、限られたルートで販売しているに過ぎない。そういうのはどうなんだろうか。まだライブ会場で販売するのがほとんどだから全国流通なんて要らないと考えているんだろうか。それも時代なのかもしれないし、合理的な考え方なのかもしれないが、その殻を破ってドドーンと全国にアピールしていってもいいように思うのだが、それは余計なお世話ということなのかもしれないし。

(2016.12.26) (レビュアー:大島栄二)


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review, 大島栄二

Posted by musipl