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Uru『フリージア』【初めから思い出のような歌】

ある通信講座の高校生進路読本の表紙が初代『プリキュア』で、予告無しに届いたなぎさとほのかの元気な姿に歓声があがった。趣旨は「高2のみんながこどものころに放映されていた大人気アニメ」だそう。進路を考える僕に、絶対的ヒーローが「元気?」と再訪した胸熱。

子ども番組は緻密に計算された記号の集まりだ。おもちゃを売る為でもいい。毎週夢中にテレビを見たのは、正しく伸びやかであろうとする子どもの自己肯定。大人vs子どもの戦いに、子どもが敗れ逃げる『鉄血のオルフェンズ』を見届けた子どもが、やがて進路を考える時、主人公たちが「次はなにすればいい?」とたずねて来たら、狡猾な大人と戦う方法、自身も大人側に立つ覚悟を問われることになるだろう。

そして、進路読本の郵便物が来なくても、不意に流れてくる音楽によって、物語の最後のページも、初めてそれを目にした時の感慨も蘇る。幸いなことに、Uruの『フリージア』は、顔のない風景のような、握りしめることのできない神秘のような、初めから思い出のような歌だ。

(2017.4.21) (レビュアー:北沢東京)


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review, Uru, 北沢東京

Posted by musipl